明日発表される日銀短観は厳しい内容になりそうです。
[東京 30日 ロイター]
中国減速に端を発した世界経済の失速が、国内景気に大きな逆風となって作用してきた。
8月生産は予想を大きく下回り、外需の悪化が設備投資にまで波及している姿が浮き彫りとなった。
7─9月期国内総生産は4─6月期並みのマイナス1%台に転落する可能性が高まっており
この先、企業の新規受注の急減が表面化すれば、景気への悪影響は一段と強まる展開も予想される。
「生産面からみれば7─9月GDPは、4─6月期並みのマイナス成長になってもおかしくない」と、
8月生産に9月生産予測値を加えた7─9月期の生産は、前期比マイナス1.1%。
ただ、このところ1次速報値は予測値から下方修正され続けており
一部のエコノミストは同マイナス1.4%程度に落ち着くと見込んでいる。
「生産はGDPをほぼ規定する重要要素。明確なマイナスとなるのに、GDPがプラスになるというシナリオは考えにくい」と斎藤氏はみている。
7─9月期のGDPに関し、民間エコノミストの見通しは8月時点で2.5%程度だった。
それが9月に1.7%に大幅下方修正され、30日発表の8月生産統計を織り込み後
ゼロ%近傍に一段と大幅修正する動きが相次いでる。
実際、8月生産は月初の生産計画から4.2%も下振れ
東日本大震災直後以来の大幅な見込み違いが発生するほど需要が減少した。
中国減速や天津爆発事故の直接的な影響だけでなく、輸出全般の停滞が響いている。
加えて2次的な影響として、設備投資関連の需要悪化も目立ち始めた。
資本財の生産は前月比4%近い落ち込みだ。一般機械では受注のキャンセルや納期延期が相次いだ。
GDPを左右する消費をめぐっては、10月2日発表の8月家計調査に注目が集まっている。
一方中国では明朝PMIの発表が予定されています。
<中国>
9月製造業PMI非製造業PMI(AM10:00)
9月財新製造業PMI・確報(AM10:45)
こうなると政策への期待が一段と高まりますが
25日のアベクロ会談を追加緩和の予兆と考えている外資系証券もあるという噂です。