日経平均17000円割れは流石に買いたくなりますね。
しかしここはぐっと我慢しようと思います。
底が抜けた相場は、最早テクニカルなど一切通用せず、水準そのものが変化するからです。
つい先日まで、日経平均のPER14倍は買い場だと多くの投資家が考えていたと思いますが
先週末は遂に14倍を割り、今日の暴落で一気に13.5倍辺りまで下げるかも知れません。
それでも買い手が少ないのは、投資家心理が不安の絶頂に達しているからでしょう。
つまり現状の投資家マインドは最悪で、良いニュースには殆ど反応せず
悪いニュースには過敏に反応する状況です。
ですから少なくとも、重要な経済指標が発表される前は買わない方が賢明だと言えそうです。
こうなると今後の株価は、何等かのきっかけで投資家心理が好転しない限り
このままズルズル下げ続ける可能性が高いと思います。
需給相場から需給を除くと相場は成り立たない、それほど深刻な状況だと思います。
では何がきっかけになるかという話ですが
そもそも事の発端は、米国の利上げ時期を巡る疑心暗鬼と
中国経済の減速を大袈裟に騒ぎ立てたメディアに原因があると考えています。
例えば英国のテレグラフ紙は、中国経済の減速が1929年の世界恐慌と同じ惨状を招きかねないとして
要らぬ不安を煽っていますが
それに反論するNYタイムズ紙に投資家はあまり耳を貸そうとしないのが現状です。
先ほど言った、良いニュースには反応しないという典型的な例だと思います。
さらに、FRBが9月の利上げを中国の景気後退に配慮して?見送ったことも
中国経済の影響に対する不安感を一層高める結果に繋がりました。
喜んだのはハゲタカファンドだけでしょう。
ならばさっさと10月に利上げを行うべきです。
またメディアも中国経済の実態は減速または後退であり
軽々しくバブルという言葉を持ち出すべきではないと思います。
それだけでも投資家心理は大きく改善する筈です。
勿論各国政府の政策も極めて重要ですが、日本政府には一体何が出来るのでしょうか?
ところでNYダウは16000ドル、日経平均は17000円が大きな心理的節目です。
この水準での攻防が今後天国か地獄かの分岐点になる様な気がします。