[ニューヨーク 22日 ロイター]
独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス試験不正問題が、貴金属市場、とりわけプラチナ相場に影を落としている。今回の問題に関係しているディーゼルエンジンは、プラチナの世界需要の約半分を占める。消費者の「ディーゼル車離れ」の懸念が台頭している。
ディーゼル車向けの触媒に利用されるプラチナの価格は22日に3.6%下落。下落率はここ2年余りで最大となった。一方、ガソリン車向けの利用が多いパラジウムは0.6%の下落にとどまった。
懸念されているのは、ディーゼル業界が受ける打撃だけでない。一部アナリストは、VWの不祥事を契機に関連規制が強化され、欧州での長きにわたるディーゼル車人気に幕が下りる可能性もある、と指摘する。
トムソン・ロイターの金属リサーチ・予測チームのGFMSによると、欧州で昨年販売されたディーゼル車は900万台で、全体の約45%を占めた。
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プラチナ相場の下落は回収業者や販売業者とってはデメリットですが
製品の原材料にプラチナを使用する企業にとっては追い風になりそうです。
また宝飾品の製造販売に関わる銘柄は、連想売りの対象になる恐れがあるので要注意だと思います。
ただプラチナ相場の下落は、今のところVW社の不正問題に端を発しており
今後自動車業界全体に波及する問題かどうか、しっかり見極めることが大事だと考えます。
以下に、念のため監視して置いた方が良いと思われる銘柄を列記します。
<プラチナ関連銘柄>
(プラチナ他貴金属回収・精製)
1491 中外鉱業
5713 住友金属鉱業
5714 DOWA H.D
5751 アサヒ H.D
7456 松田産業
7826 フルヤ金属
(仕入れ・製造・販売)
2780 コメ兵(中古ジュエリー等販売)
7638 シーマ(ジュエリー仕入れ販売)
7829 サマンサタバサジャパンリミテッド(ジュエリー等製造販売、売上比率は約6%)
7872 As-meエステール(宝飾品製造販売)
7878 光彩工芸(宝飾品及びジュエリーパーツ製造)
7889 桑山(ジュエリー製造国内トップ)
7937 ツツミ(宝飾品・貴金属小売)
7968 TASAKI(宝飾品製造販売)
8139 ナガホリ(宝飾品製造販売)
8705 岡藤 H.D(プラチナ地金販売)
8747 豊商事(プラチナ地金販売)
9904 ベリテ(宝飾品他小売)
9927 ワットマン(リサイクルジュエリー販売等)
(プラチナ先物取引)
7162 アストマックス
(製品の原材料にプラチナを使用する企業)
2402アマナ(プラチナを使用した高品質フォトプリント)
7747朝日インテック(ファイバースコープ製造の材料)
7956象印マホービン(プラチナフッ素加工容器)
その他、電極・磁性体・燃料電池・るつぼ なのどの製造にもプラチナが使用されるため
関連企業を全て特定するのは困難ですが、影響は軽微だと思われます。