ソニーとオリンパスの医療事業の合弁会社「ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ」は、フルハイビジョンの約4倍の解像度技術「4K」を使った外科手術用内視鏡システムの第1弾となる製品を10月上旬から日本と欧州で順次販売するそうです。
高齢化が進む中、電機・精密機器メーカー各社は医療事業を新たな成長の柱と位置づけており、それぞれの強みを生かした技術開発の競争が加速するようです。
ソニーオリンパスメディカルソリューションズの新製品は、ソニーの4Kのイメージセンサーや画像・信号処理技術などを搭載しており、高精細な映像で、血管や神経などを識別しやすく、カメラヘッド上のボタンを押すだけで瞬時にピントを合わせることができるため、手術時間の短縮にも役立つそうです。
医師は55型の大画面モニターを見ながら手術をするため、きめ細やかな作業ができるそうです。
製品は、オリンパスの販売網を通じて売り、価格は従来製品よりも3~4割高いとのことですが、オリンパスの田口晶弘専務執行役員は「内視鏡手術のスタンダードを変える可能性がある」と自信をのぞかせているそうです。
オリンパスは、外科内視鏡手術の映像技術の分野で、平成32年に全世界シェアの3割以上の獲得を狙っており、3D映像を見ながら手術ができる製品の開発も進めるそうです。
医療事業をめぐっては、東芝と日立製作所が昨年、それぞれ社内にヘルス(←healthのカタカナ)ケア社を設立したそうです。
東芝はDNAチップを活用した低価格のゲノム解析サービス、心拍数や体温を測定する小型ウエアラブル機器を開発し、日立は、米大手総合病院メイヨー・クリニックに、陽子線がん治療システムを納入しているそうです。
船井電機は、医療系ベンチャーのエクストリリオンと提携し、発光ダイオード(LED)を使った医療用の画像認識技術を開発し、医療分野で平成30年度をめどに100億円の売上高を目指しているそうです。
これで患者が楽になり、死亡率も減るといいですね。
※6758:3,096円、 7733:4,230円、 6502:316.8円、 6501:644.9円、 6839:1,318円