日銀の金融政策決定会合後に行われた黒田総裁の会見は
追加緩和に関する記者からの質問も無い淡々とした内容でした。
話題はほぼ中国の景気後退と米国の利上げによる、日本や新興国経済への影響についてでしたが
中国の問題に関しては、財政政策や金融政策に一定の期待は持てるが
金融システムに障害があり、利下げ効果が現れ難い状況にあるのではないかとの懸念も示されました。
恐らくシャドーバンキングの存在を意識した発言ではなかったかと推察しています。
また米国の利上げが新興国経済に大きな打撃を与える可能性は低くなっていると指摘した上で
総じて米国の景気が上向けば、世界経済にもプラスに作用するという認識でした。
一方国内経済については第三四半期のGDPがプラスに転じると予想し
特に企業業績の伸びに期待を示した発言内容でした。
ただ設備投資意欲が弱まっているのではないかという質問に対し
業績が良くなれば回復するのではないかという、やや楽観的な見解であった様な気がします。
ところで、今回の会見で追加緩和に関する質問が無かったのは
メディア全体がその可能性について、限りなくゼロに近いと判断していたからでしょうね、多分。
但し、10月の追加緩和を期待した外資系証券の先物買いが入っているという情報があるので
追加緩和が無いとなれば、日経平均は再び先物に振り回される場面もありそうです。
また今日の上海総合指数は一時3000ptを割り込む場面もありましたが
出来高の極少ぶりから見て
当局の息が掛かった投資ファンドや証券会社が買い支えたのではないかと思います。
因みに今日の売買高は、上海市場2439億元、深セン市場2337億元と益々減少しており
トレンド転換に必要と言われる1兆元の半分にも満たない惨憺たる状況でした。
今頃ハゲタカの目がギウラギラ輝き始めているのではないでしょうか ʅ(。◔‸◔。)ʃ Oh my god