昨日の日経平均は史上6番目となる上げ幅を記録しましたが
主な理由はヘッジファンドを初めとする海外勢のショートカバーが原因だと言われています。
G.Sは一昨日6月から売り建てていた日経平均先物を買い戻し
12月限にロールオーバーさせる動きを見せていますが
予めヘッジファンドの手口が分かっているからこそ
あのタイミングで手当て出来たのではないかと推察しています。
やはり数ある外資系証券の中でも「G.Sをマークして置けば良い」と言われる所以でしょうね。
ところでショートカバーが一巡すれば、今度こそ日本株が買われる理由は無くなり
事実上NY市場と為替頼みになりそうですが
肝心のNY市場も戻り売りに押され易い状況なので、あまり当てにはなりません。
昨夜もアップル株が売られましたが、売られた理由は、新製品発表会を前に買われていた反動だそうで
まさに「利確するなら今のうち」という投資家心理が見て取れます。
「女心と秋の空」と言いますが、株式市場は「投資家心と秋の空」という表現がピッタリで
それだけ地合いが不安定だということでしょう。
因みにVIX指数は再び26.23に上昇し、どうやら買い手不在は日本だけでは無い様です。
また市場では16~17日にFOMCを控え様子見ムードが高まっていると考えられていますが
9月利上げが見送られたとしても、結局疑心暗鬼相場が長引くだけで
下手をすると再びヘッジファンドにチャンスを与えることにもなり兼ねません。
どのみち株価が下がるのなら、早く利上げして欲しいというのが投資家の本音ではないでしょうか。
さて今日の東京市場は昨日のお祭り騒ぎから一転、祭りの後片付けになりそうです。
昨日の上げ幅を一体何処まで吐き出してしまうのか?
再び日経平均18000円の攻防に逆戻りしそうです。
少なくとも10月までは、押し目買い、戻り売りのスタンスが賢明の様ですね。