昨夜のNYダウは先物市場の高騰を受け、前日に比べ300ドル以上高く始まりましたが
7月耐久財受注が予想を大幅に上回る結果であったことから
再び9月利上げ観測が急浮上し、一時上げ幅を全て失う場面もありました。
http://jp.reuters.com/article/2015/08/26/jul-us-durable-core-order-idJPKCN0QV1WW20150826
7月耐久財受注 [前月比] 事前予想-0.4% ➡ 結果+0.2%
7月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器] 事前予想+0.3% ➡ 結果+0.6%
しかしその後、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が
国際市場の混乱を踏まえると、FRBの来月利上げは、適切でなくなっているとの認識を示したことで
株価は反騰し、ダウは前夜と全く逆のパターンになり高値圏で引けています。
(CME円建て18715円、日経平均先物終値18440円)
こうした状況は米国の利上げに対する投資家の関心の高さを示していますが
逆に考えると、利上げ時期の延期は投資家の疑心暗鬼がさらに続くことを意味しており
世界市場にとっては有難迷惑の部分もあると思います。
しかしNY市場が材料に素直に反応したことで投資家心理はかなり好転したと思われ
VIX指数は前日比-5.70改善し30.32となりました。
ただ、まだ非常に高い水準にあるため、投資家の慎重姿勢はもう暫く崩れそうにありません。
因みにADR日本株で大幅に上昇した上位10銘柄は以下の通りです。
*( )内は前日比 赤字は東京市場終値との誤差
①3774 IIJ (+13.6%) +13.3%
②9501 東京電力(+10.62%) +3.1%
③6954 日本電産(+8.23%) +1.8%
④2158 UBIC(+8.14%) +0.9%
⑤9983 ファーストリテイリング(+7.54%) +1.9%
⑥6857 アドバンテスト(+7.35%) +0.7%
⑦7974 任天堂(+7.24%) +1.4%
⑧8591 オリックス(+7.13%) +1.9%
⑨9766 コナミ(+6.86%) +0.8%
⑩6752 パナソニック(+6.67%) +1.6%
また前日比で下げた主な銘柄は6301コマツ(-1.10%)。
上昇したものの東京市場の終値よりマイナスに乖離したのは6753シャープ-2.3%という結果でした。