今日から8月です。
「皆さん儲かってますか?」
「もちろんですよ! 毎日毎晩、夜も寝ないで、がんばったんだから!」
「でもいくらがんばったって、相場には勝てませんよね」
「……」
私は、株式投資にもっとも大切なことは、「相場環境を読み」、「相場環境に合わせた投資行動を取る」ことだと思っています。
相場環境に合わない投資行動を取っていては、いくらがんばっても、絶対に儲かりません。投資は、大金を動かして儲けない限り、「儲かった」とはいえません。
投資資金の一部を、日替わりに投資して、小遣い程度の儲けを手にして、「儲かった、儲かった」といっても、カジノか、パチンコで、儲かったといっているのと同じレベルの話です。
投資を、利殖として考える人にとっては、今の相場は、「難しすぎて儲からない」はずです。
今の相場は、天井期にあります。新規投資にはあまりいい環境にありません。本来だったら、「休むも相場」で、夏休みを取って相場から離れ、これからの世界、日本経済、政治情勢、などを傍観したいところです。
日本では、売り、買い、休むといって、休むのは、現金を持って、次の相場に備えるというのが、「休む」の意味です。でも英語の「休む」は、「HOLD」で、決してキャッシュポジションで「休む」ことではありません。株を持って次の投資行動に移る準備をする意味です。
「天井期」は相場が荒れます。これは、その株を持っている人のほとんどが、含み利益になっているからです。株は売らないと儲けになりません。天井期は売りたい人が多いのです。次の買い手が現われない限り、上には行かないのが「天井期相場」の特色です。
今は、「株を持って相場を見極める」というのが、私の投資スタンスです。昔流に言えば「休むも相場」なのでしょうが、決して休んではいけません。株をHOLDして、持ち株のポートフォリオを点検し、入れ替えをするというのが、今の投資環境における最善の方策です。