《ロイター 6/29》
チプラス首相率いる急進左派連合(SYRIZA)は、国民投票の目的を民主主義の実践だとしている。
SYRIZAの主張によれば、ユーロ圏首脳や国際債権団は、民主的に選ばれたギリシャ政府を倒そうと企んでいる。したがって、国民投票はギリシャ国民が民主的な意思決定を取り戻すために必要なのだという。国民投票によって、ギリシャの未来を自分たちで決めることができるというのだ。
この様に説得力に満ちたストーリーは、SYRIZAの支持基盤と先の総選挙で同党に投票した有権者36%の感情に火を付けるものだ。チプラス首相は国民投票を、緊縮策と国家の威厳の対立構造に仕立て上げるだろう。本質的には、ギリシャがユーロ圏に残留するかどうかを決めることになる。
国民投票を行う背景には、チプラス政権の5カ月にわたる債権団とのハイリスクな瀬戸際交渉が裏目に出たことがある。そして今、責任あるリーダーシップと厳しい選択の時が来ている。国民投票を実施することでチプラス首相は責任を放棄し、代わりにこの極めて困難な状況を国民に「丸投げ」したのだ。
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
国民投票を民主主義の実践だと言いながら、実際には国民に「ノー」を強要している上に
投票用紙は「ノー」が先で「イエス」が後というのは、どう考えても民主的とは思えません。
それどころか現実は、チプラス氏自らの保身が目的であるのは明白です。
新政権の支持者が「脱ユーロ」を掲げてアテネに集結し
「ギリシャの通貨はドラクマだ!」などと叫んでいる風景がTV画面に映し出された時は
思わず、チプラス氏を師と仰ぐカルト集団を連想してしまいました。
確かにユーロを離れ、自国の通貨に切り替えれば
強みである観光資源を生かし、将来的に自力で経済を立て直すことは可能でしょう。
しかしデフォルトした上にユーロを離脱すれば国際的な信用(特にEU)は失墜し
最悪の場合、資金調達の道を絶たれる可能性があります。
そうなれば債権者側が主張する年金改革や公務員給与の削減はおろか
財源が無ければ支払いすら出来なくなるでしょう。
無論、起死回生の秘策があれば話は別ですが。。。。。(あればとっくに解決してますね)
さてギリシャネタにも飽きて来たので
今週は来るべき天与の買い場に備え、当面の銘柄選択と
2015年後半の投資戦略をしっかり考えたいと思います。
因みに今日は個別銘柄の売買はありませんが
NK225miniを20240円で売り建て持ち越しています。
また、個人的にはもう一波乱あると予想しており
本格的な買い(買い戻し)は日経平均が2万円を割ってからにしようと思います(^_^;)キボウテキカンソクデス