米ギリアド・サイエンシス社が開発したC型肝炎特効薬「ソバルディ」が日本で5月25日に発売され
既に保険適用も決まっています(5/20)
国内のHCVキャリアは推定150万人前後と言われており
ご存知の様におよそ7割の患者が肝がん発症のリスクを有しています。
これまではインターフェロン(注射)による治療(有効率80~85%)が主流でしたが
治療期間は半年以上を要します。
これに対し「ソバルディ」は1日1回の内服を12週続けるだけで96%の有効率があり
治療期間が半分で済むことを考えると画期的な新薬であると言えます。(治療費は約2~2.5倍)
http://ban2ban.net/2014/11/07/3022
但し、薬価は画期性加算が100%加えられ、1錠6万1799円30銭と高額であるため
同薬による治療費は、併用薬などを合わせると1人当たりおよそ350万円~550万円になりそうです。
尤も個人負担は月額max2万円と決められており、国庫の負担金が大幅に増加することになります。
http://mainichi.jp/select/news/20150515k0000m040008000c.html
因みに同社は「ソバルディ」を改良した有効率100%の「ハーボニ」の承認も受けており
こちらも早ければ年内に発売される可能性があります。
http://jp.wsj.com/articles/SB11713596470002413933104580207223447747804
またギリアド・サイエンシスはMR1500人態勢で日本国内での啓蒙活動を図るとのこと。
(追伸)
政府は医療費の急増に対処するため、ジェネリックの推進により1.3兆円を捻出することに。
ジェネリック市場には思わぬ追い風となりそうです。