kabukabumanさんのブログ

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東芝の粉飾疑惑は甘く見ない方がいい

東芝の粉飾疑惑について、当初は特定の子会社に限定した「不正経理?」かと考えていましたが

その後の調査で、もっと幅広い部門で計画的に行われていた可能性がが浮上しています。


当初は個人的に絶好の買い場だと判断し、後にブラックロックの大量保有も明らかになりましたが

ここに来て少々雲行きが怪しくなって来た様な気がします。


そもそも東芝の粉飾疑惑が表面化したのは内部告発によるものだそうですが

同社の職場風土にはかなり問題があったとも伝えられていることから

今回の様なケースは起こるべくして起こったと言えるかも知れません。


無論その様な企業は東芝に限らず沢山あると思いますが

少なくとも経営者は、社員ではない第三者として企業の社会的責任を全うする立場にある筈です。

しかし東芝の役員名簿を見ると、社長・副社長・専務・常務の全員が執行役員で構成されています。


あくまで憶測ですが、こういう経営体制は命令系統や意思統一の障害になることが考えられますし

執行役員自身が特定の部門責任者を兼務している場合も多いので

他部門と常に業績で競い合うこともあると思います。


(東芝役員一覧)

http://www.toshiba.co.jp/about/dir_j.htm


その結果、経営者サイドに混乱が生じ(個々の責任逃れ?)

取り敢えず第三者調査委員会に丸投げせざるを得なくなった可能性も否定出来ません。


確かに、これまで第三者調査委員会を設置した事例の多くは

「不適切な会計処理」の訂正という結末で最悪の事態は免れています。

ところが今回の問題は「不適切な会計処理」を超えている可能性があるため

実態が明らかになるまでは、市場が爆弾を抱えている点にあると思います。


何れにしても6月末までに2015年3月期の有価証券報告書を提出しなければ

取り敢えず「監理ポスト」入り、そして最悪の場合上場取り消しも有り得ます。


因みに、アベノミクスの障害を懸念し、シャープの上場廃止を食い止めにかかった総理官邸ですが

息つく間もなく今度は東芝というさらに大きな爆弾を背負ってしまいました。

本来なら東芝こそ最悪の事態を食い止めるために動きたいところでしょうが

何しろ粉飾決算を擁護することは出来ないので、今は静観するしかありません。


まだ事態の解明が終わっていない段階でいろいろ勘繰っても仕方ないのですが

東京市場が高値更新中という状況だけに

今後ネガティブな情報が発信されれば、「東芝ショック」による暴落も起こり得るということだけは

頭の片隅に置いておくべきだと思います。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150522/k10010087721000.html


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/28/news047.html


http://blogos.com/article/112803/


折角の上昇相場に水を差す様な結果にならないことを祈ります!

2件のコメントがあります
  • イメージ
    gaspさん
    2015/5/28 17:09
    kabukabumanさん

    こんにちは。
    ほんとうに東芝にはあきれます。

    第3者委員会にまるなげで株主に対して真摯に向き合わないという
    姿勢なら上場廃止もやむを得ないかもしれないですね。

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2015/5/28 17:45

    gaspさん こんにちは!


    第三者委員会に関するIRも

    極めて事務的な文面ばかりで、何とも無機質的な企業体質を感じます。


    東芝ブランドは世界にも根付いていますし

    原発事業では世界有数の企業かも知れませんが

    今回の一件で同社に驕りがあったことが歴然とした様に思います。


    上場維持か廃止かは別として

    今回の不祥事を機に、現職の経営陣を一新させ生まれ変わって欲しいものです。

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