2013年5月23日の記録的な大暴落から丁度2年経ちました。
そこで今日は、その当日にちょっとだけタイムワープしてみようと思います。
先ずは当日午後3時のNHKニュースをご覧下さい。(最初の45秒は体操の画面です
)
https://www.youtube.com/watch?v=fIDYEtEE03k
NHKニュースでは、暴落の理由として中国の景気減速懸念や円高を取り上げていましたが
本当の理由は、22日に米国で行われたバーナンキFRB議長の講演だったと言われています。
その内容とは、言わずと知れたQE3の出口戦略ですが
皆さんも良くご存知の様に、議長は翌年退任することが決まっており
その前に出口戦略に対して一定のメドを付けたいという意向を持っていました。
そこで6月からQE3の縮小が開始されると読んだヘッジファンドは
決算を間近に控えていることもあり、一斉にポジション整理に走ったという訳です。
しかも海外のヘッジファンドは、この時日本株を8兆円も買い越していたため
想像を絶する暴落に繋がりました。
《参考:2015年5月23日の日経平均株価推移》
前日(5/22)終値15627.26円
当日(5/23)始値15739.98円(前日比+112.72円)
高値15942.60円(前日比+315.34円)
安値=終値14483.98円(前日比-1143.28円:下落率-7.32%)
一営業日の下落幅としては
1987年10/20の前日比-3836.48円(下落率マイナス14.90%)に次ぐ史上2番目の記録でした。
ところで、下のグラフは当日の日経平均株価のチャートです。
前場11時頃までは何時も通り平穏なムードでしたが
前場の引け間際に僅かに下落の兆候が表れ、後場に入るとまさに垂直落下となりました。
そのため先物市場では東日本大震災以来となるサーキットブレーカーが発動されましたが
取引再開後も下落は止まらず、一営業日のボラは何と1458.62円に達しました。

因みに、日経平均以外の下落率(前日比)は以下の通りでした。
TOPIX -6.87%
日経ジャスダック平均 -5.26%
マザーズ -10.50%
また円相場は22日の最安値が1$103.74円であったのに対し
23日は一時100.85円まで円高が進み
その後1ドル100円台を安定的にキープするまでおよそ半年かかりました。
しかし昨年日銀が追加緩和に踏み切り、ETF及びREITの購入枠を拡大したことや
GPIFを初めとする国内機関投資家の日本株投資が大幅に強化されたことで
海外のヘッジファンドは、思い通りに東京市場を操ることが出来なくなったと思います。
あれからもう2年。月日が経つのは早いですね![]()