インターネットサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する東京糸井重里事務所が、数年内の株式上場を目指しているそうです。
代表取締役の糸井重里氏は、「いろいろなことが試せる『柔らかいIPO(新規株式公開)』をしたい」と独特の表現で上場への意欲を語ったそうです。
同社は1979年に糸井氏の個人事務所として発足し、1998年に「大上段に構えずコミュニケーションできるメディアが作りたい」と「ほぼ日」を創刊したことが転換点となったようです。
物販でも「ほぼ日手帳」や料理レシピ本などヒット作に恵まれ、今や年間売上高が30億円を超えるネット企業だそうです。
糸井氏が上場を考えるのは、「会社を残す」ためだそうです。
糸井氏は現在66歳で、ある時点から「会社はもう自分のものじゃない。このメンバー(社員)やこのお客さんがいないと、この会社じゃない」と考えるようになったとのことです。
上場で得た資金の使い道については「人が欲しい」と即答したそうです。
上場すれば株価の上昇や高い配当を迫られますが、糸井氏は「そうじゃない株主もいるはず。会社が『健康』に成長することに目を配ってくれる株主にも会えるはずだ」と期待しているようです。
これまでの常識にとらわれず、株主となる賛同者と「(成長する)方法を一緒に考える」ことが、「ほぼ日」の目指す「柔らかいIPO」のようです。
もはや個人事務所ではないですね。
企業としてもおもしろそうですね。