最近株式投資未経験のサラリーマンや主婦層の間で
株式の持たざるリスクを感じている人が増加しているそうです。
確かに、連日の様に株高のニュースが報じられると、そんな気持ちになるのは当然かも知れません。
こうなると株価の上昇だけでなく、一人でも多くの人が株式投資に興味を持つ様になれば
株価上昇を景気刺激策の重要な位置付けにしたアベノミクスは大成功だと言えそうです。
ところで私が初めて株を買ったのは2000年(15年前)のことでしたが
その後NET取引の普及や個人的な投資環境の変化で
2005年から本格的に株式投資を始めました。
その後、度重なる紆余曲折を経て、今のところ資産は順調に増えていますが
銀行預金しか考えていなければ、私の資産は現在の100分の1もありませんでした。
無論投資にはリスクが付き物ですから、単なる結果論に過ぎませんが
株式投資でも長期投資に徹すれば、リスクは限りなくゼロに近づくと考えています。
因みに2001年以降の預金金利と、株式投資によるリターン率を比較してみたところ
以下の様な結果が分かりました。
◇2001年~現在に至るまでの普通預金金利(平均)0.024%
◇2001年以降の定期預金金利は、平均的に普通預金のおよそ5~10倍
直近で最も利率が高い定期預金は5年物のNET預金で0.35%
メガバンクの1年物定期は0.25%
では株式投資の場合はどうかと云えば
2001年大発会当日の日経平均株価終値は13691.49円でしたが、先週遂に20000円を突破しました。
この間、日経平均株価の上昇率は+46.23%、ざっくりですが平均年利は3%という計算になります。
しかも利回り2%の銘柄を保有し続けていれば、理論的には年利5%という高利回りです。
勿論、期間の区切り方や預金金利の水準によって株式投資と預金の対投資効果は異なります。
しかし、定期預金金利の過去最高水準は、1990年に6%台まで上昇したことはありますが
以下のデーダから推測出来る様に、1978年以降の定期預金金利は平均1.8%前後ですから
改めて、長期投資を前提とした株式投資の優位性が解かると思います。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/gz_kenkyukai2_sr8.pdf
今後株価が何処まで上昇するかは分かりませんが
利益剰余金を貯め込んでいた多くの日本企業が、増配や自社株買い等の株主対策を強化し始めたことや
官民一体となった景気対策、株価対策に取り組んでいる我が国の現状を見て
海外の投資家でさえ日本株の持たざるリスクを感じていると言われています。
こうした状況を踏まえると、日経平均株価20000円は新たなステージのスタートラインであり
以前にもお話した様に、30000円を目指す可能性は極めて高いと考えます。
ただ、少しでも早く次の目標に到達するためには、政策や企業努力は勿論ですが
株式投資人口の増加が大きな役割を担うと思います。
また現在は株式市場のパイが膨らんでいる最中です。
そしてパイが大きくなれば大半の投資家が利益を得ることが出来るので
この点が投資とギャンブルの根本的な違いです。
つまり今から投資を始めても、ギャンブル的な要素は小さく
ファンダ重視で長期投資に徹すれば、高い確率で大きなリターンが得られると思います。
但し、ある程度投資経験を積んだ人にとっては、短期投資が有効である場合も少なくありません。
投資資金は材料を追い掛けて常に大移動を繰り返しており(循環物色)
その流れに上手く乗ることが出来れば、短期間で大きなリターンを得ることも可能です。
現に私も長期と短期を織り交ぜていますが、投資の大前提は資産を減らさないことなので
ベースはあくまでもローリスク・ハイリターンが望める長期投資であり
勝機があれば短期投資も辞さない、そんな投資スタンスがbetterではないかと考えています。
つまり長期投資は基本給重視(安定収入)、短期投資はボーナス重視(臨時収入)という訳です。
以上、何だか猿でも儲かる様な話に聞こえたかも知れませんが
決してそういうことではなく、余程いい加減な投資(投機)をしない限り
株式投資は非常に効率の良い資産運用法だと確信しています。
そのためにも今後の業績相場では、くれぐれも銘柄選択を間違えない様にしたいものです。