ハウス食品グループ本社は30日、切ったときの催涙成分の生成が極端に少ないため、調理時に涙が出ることなく、さらに生で食べても辛みをほとんど感じない新しいタマネギを開発したそうです。
一般的なタマネギ、生食用のいわゆる「新タマネギ」に続く「第3のタマネギ」と位置づけるとのことです。
同社は、カレーの材料となる野菜などの研究を進めており、タマネギについては切ったときに涙が出てしまう催涙成分の生成メカニズムも初めて発見しているそうです。
辛み成分に「アリイナーゼ」と、「LFS」の2つの酵素が段階的に反応して、最終的に催涙成分「LF」ができるそうです。
今回は、重イオンビーム照射による突然変異誘発という非遺伝子組み換え手法などで、またアリイナーゼの働きを弱くした品種を作り出し、このため催涙成分が調理の過程でつくられず、涙が出ないとのことです。
このほど学会発表したものの、商品化などは現時点では未定だそうです。
涙が出ず辛くもないものがタマネギなのかとも思いますが、料理をする人にとっては朗報かもしれませんね。
2810:2,565円