kabukabumanさんのブログ
日本株の主要株主と保有比率(将来の鍵を握るのは個人投資家)
国内株式市場の時価総額は2月末時点で約570兆円で内訳は以下の通りです。
(時価総額:単位百万円)
合計 568,469,844
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東証一部 547,883,283
東証二部 6,421,054
マザーズ 3,246,415
ジャスダック 9,767,674
その他市場 1,148,696
また日銀によるETF及びJ-REITの買い上げやGPIFの国内株式購入枠拡大により
日本株の上位は2位の日本生命と3位の日銀が逆転している様です。
<国内株式の推定保有額並びに保有比率ベスト4>
1位 GPIF 25.0兆円(4.39%) 25%枠(32.5兆円)までの買い付け余力7.5兆円
2位 日銀 8.5兆円(1.49%) 年度内買い付け余力約3兆円
3位 日本生命 8.0兆円(1.40%) (同業他社の明治安田生命3.0兆円、第一生命1.6兆円)
4位 三菱UFJ銀行 6.0兆円(1.05%)
また日銀が発表した2014年第3四半期(7-9月、Q3)の「資金循環の日米比較」レポートによれば
株価の上昇を受け、国内では「投資信託」や「株式・出資金」などが増えた結果
金融資産総額は増加し1654兆円になったとのこと。
一方で高い貯蓄傾向は継続しており、現・預金の比率は相変わらず5割を超える水準です。
このデータが発表された2014年12月時点の株式投資比率は9.4%(現預金は52.6%)でしたが
米国は33%、欧州は17%なので、日本人は投資に対してまだまだ消極的であることが解かります。
因みに、2001年以降では2006年の11.9%が最も高く、2008年以降は再び一桁に逆戻りしています。
つまり個人が預貯金の一部(2.5%)を株式投資に回し、株式投資比率が2006年並みの水準になれば
単純に1654兆円×52.6%×(11.9%-9.4%)=21兆円
実に21兆円もの資金が新たに株式市場に流入する計算です。
そう考えると、GPIF、日本郵政、3共済といった国内機関投資家以上に
国内株式市場の鍵を握るのは個人投資家であるとも言えそうです。