半導体シリコンウエハー大手のSUMCOは、公募増資で最大600億円を調達するそうです。
2012年に経営再建の一環として住友金属工業(現・新日鉄住金)などに引き受けてもらった優先株を買い取り、財務体質を強化するほか、増産投資などにも充て収益改善を目指すようです。
公募増資の具体的な金額や時期は株価動向などを勘案して決めるそうです。
優先株を買い取るため3月の株主総会で資本準備金をその他資本剰余金に振り替える案などの承認を得るそうです。
調達資金のうち300億円と手元資金で新日鉄住金、三菱マテリアルなどが持つ優先株540億円を買い取るそうです。
SUMCOは2012年1月期まで3期連続の最終赤字を計上し、2012年に配当の高い優先株を割り当てていたそうです。
買い取りは2段階で実施し、まず5月11日に手元資金を使い180億円分の優先株を取得し、残りは公募増資をへて買い取り、取得した株式は消却するそうです。
配当負担の大きい優先株を普通株に置き換えることで財務の安定化につなげるとのことです。
残りの最大300億円については設備投資などに使い、スマートフォン向けを中心に半導体市場は拡大しており、半導体シリコンウエハーの生産設備などを強化するそうです。
また、新日鉄住金、三菱マテリアルが保有するSUMCO株式を売り出すそうです。
両社は発行済み株式の約28%を保有しており、持ち分法適用の関連会社を維持する範囲で売却しますが、時期などは未定とのことです。
優先株の買い取りということは、希薄化にはつながらないということでしょうか。
財務体質の強化ということであれば、株価には良い影響を及ぼすんでしょうかね。
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