さて、ことし最初の相場日記でござりますが、東京市場は年明け以降どうも軟調で、いよいよ暴落なのかと憂慮されている方もおられることかと存じます。ただ、添付画像左側の日経平均日足チャートを見ると、10月末の量的緩和発表、所謂「日銀砲」発射以降、基本的に日経平均は¥16,700~18,000のボックス幅で推移しているようでござります。
政府、日銀の株価買い支え、GPIF(年金積立金)の株購入枠拡大など、諸説まことしやかに囁かれておりますが、現在の日経¥16,700~18,000のボックスが崩れない限り、今の状況は大きく変わらないかと見ておりまする。
為替も、多くの輸出企業は、米ドル=¥105程度の設定レートであり、現状の為替は明らかに急激過ぎた円安。つまりは、これ以上大きな業績サプライズは望めないかと。また、逆に多少円高方向に動いたとしても、企業の業績に与える影響はさほど大きくないと申せましょう。
もうひとつの株価変動要因は、やはり米国株式相場かと。画像右が紐育ダウの週足チャート。これを見ると、ここ2年あまりダウは崩れておらず、多少下げる場面こそあれど、すべて26週線、もしくは52週線で反発しておりまする。
この週末、ダウは大きく戻し、またしても26週線での反発のように見受けられまする。もし来週以降にさらなる崩れがあったとしても、次なる節目は$17,000近辺にある52週線でござりましょう。
日経の騰落レシオも80まで下がってきており、現時点での拙者相場判断をまとめると、今は「打診買い」局面と見ておりまする。
改めまして、今年も皆さまの投資実績が実り多きものでありますよう、「影」ながら願っておりまするm(__)m