今年は未(ひつじ)年で、証券会社に伝わるえとの相場格言では「未辛抱(ひつじしんぼう)」と言われ、株価は一進一退の耐え忍ぶ年だそうです。
大和証券の調べでは、戦後5回あった未年で日経平均が年末時点で前年末と比べ上昇したのは計3回だったそうです。
1955年は「三種の神器」と呼ばれた白黒テレビや冷蔵庫、洗濯機が売れ始め、神武景気の到来で大活況となり、前年末比で19.5%上昇したそうです。
1979年は第2次オイルショックで株価は乱高下したものの、資源株高などが相場を押し上げて、同9.5%上昇したそうです。
2003年は不良債権に苦しむ銀行に公的資金が投入され、金融不安が和らいで同24.5%増と大幅に上昇したそうです。
一方、1967年はいざなぎ景気の最中の金融引き締めで、同11.6%下落し、1991年はバブル崩壊や、湾岸戦争、ソ連崩壊の影響で同3.6%下落して取引を終えたそうです。
また、野村証券では「木」の字に1本加えると「未」になることから、木の枝の茂りすぎに注意する年と解釈しているそうです。
「正しく枝を剪定しないとてっぺんから枯れる(株価が下がる)」としており、「アベノミクスが掲げる経済政策が実行されれば木は育つ」(同社投資情報部)と、規制緩和など経済成長につながる政策の実行に期待をかけているとのことです。
戦後未年で株価が上昇した確率は60%ということですね。
この1年で66.7%になるか、50%になるか、年末が楽しみ(上がっていれば)ですね。