生乳不足でバターの品薄が続いている問題で、農林水産省は、大手乳業メーカー4社や乳業団体に対し、クリスマスの最需要期に向けてバターを最大限供給するよう求めたそうです。
要請は6年ぶりで、西川農水相は閣議後の記者会見で「メーカーには社会的責任として家庭用バター生産に取り組んでもらいたい」と話したそうです。
酪農家や乳牛の数が減って生乳生産量が落ち込んでいることから、国は今年度、2回にわけて計1万トンの業務用バターを緊急輸入していますが、クリスマスの最需要期を前に、家庭用や中小の洋菓子店向けのバターが不足しているそうです。
生乳は、保存がきかず高値で売れる牛乳や生クリームに優先的に加工され、余った分が保存のきくバターなどに回され、生乳の廃棄や品薄を防ぐ調整弁の役割を担うそうです。
この調整機能を守るため、国はバターに高い関税をかけ、事実上民間が自由に輸入できないようにしており、不足分は国が輸入するとのことです。
農水省は緊急輸入で業務用を確保できたため、メーカーが家庭用を増産することは可能と説明しているそうです。
スーパーに行っても、本当にバターが陳列されていないようですね。
牛乳は店頭にあふれているようなので、早くバターも手に入れやすくなるといいですね。