長年株式投資を続けていると、時々信じられない体験をすることがあります。
その代表的な経験は私の場合「オリコ事件」だと今でも思っています。
このドラマには一部から三部まであり、最初のドラマは2007年の9月に起こりました。
たまたま同社の板を見ていると頻繁に見せ板が現れ、株価は連日下げ続けていました。
そして80円台になった時、急に売り板が厚くなったのを見て何かが起こると直感し
咄嗟に買ったのですが、ほぼ同時に厚い売り板が次々に食われ始め、仕手戦の開始を確信しました。
仕手株への参戦でこれ程タイミングがドンピシャだったのは後にも先にもこの時だけです。
オリコ事件の第二部はリーマンショック直前の2008年、丁度8月に入ったばかりの出来事です。
当時私はたまたま同社株のホルダーでしたが、連日の極小出来高にいい加減嫌気が差していました。
その日の前場も相変わらずの出来高で株価が動く様子など皆無でしたが
後場の気配を見るといきなり厚い買い板が並び気配値も10%以上切り上がっていました。
上げる材料など全く無かったので、Yahooの掲示板に目を移すと
他にも同様の銘柄があるという情報を知り調べてみたところ
リーマンが空売りの買戻しを始めたのではないかという結論に達しました。
まさに近々大きな金融ショックが市場を襲うのではないかと直感した瞬間でした。
つまりオリコ株のお蔭でリーマンショックが事前に予知出来たというラッキーな体験です。
そしてオリコ事件の第三部は、私が「みんかぶ」に入会した2010年11月に遡ります。
ご存知の方も多いと思いますが
同社はグレーゾーン金利が撤廃されて以降債務超過に陥り、みずほGPが支援に乗り出しましたが
東証の上場規定により一部から二部に指定替えされていました。
しかし再建が順調に進み、何れ一部に復帰することはほぼ確実視されていたこともあって
私は同社株を60円以下で10万株買い込み
多少時間は掛かっても近い将来訪れるであろう一部復帰を待とうと決めていました。
そしてその日は意外に早くやって来ました。
翌年3月10日に突然一部復帰のIRが発表されたのです。
オリコホルダーにとっては夢に見ていた一部復帰で、誰もが翌日の株価高騰を確信した瞬間でした。
しかしその期待は無残にも打ち砕かれることになります。
何故なら翌3月11日、悪夢の東日本大震災が起こったのです。
確か大引けの10分くらい前になり、東京市場が突然の大暴落。
無論オリコの株価も翌日から再び2桁に逆戻りしてしまいました。
因みに私がオリコ株のホルダーであった時期は過去4回ありますが
そのうち3度も大変珍しい体験をした訳ですから、まさにドラマだと思います。
そのオリコを今週久し振りに買いました。
理由は中国でのカーローン市場への参入を計画していたことを思い出したためです。
ところでこの日記を書いた本当の理由は、昨日の大失態もドラマチックな体験になりそうだからです。
私は基本買い方で現物保有専門ですが
下げのリスクを感じた時に先物を売り建てることがあります。
今週はQE3の終了と日米市場の株価が急速に反発したことから調整が近いと判断し
たまたま先物を売り建てていました。
それにQE3終了のタイミングで日銀が追加緩和に踏み切ることなど全く考えてもいませんでした。
しかも普段は売り乗せや買い下がりは1~2回しかしないのに
今回に限って今年初めて5回も売り乗せをしてしまいました。
そのタイミングで追加緩和です。 ʅ(。◔‸◔。)ʃ Oh My God! でした(^_^;)
よりによって先物を売り建てた枚数が今年最大の日に
日経平均の上昇幅も今年最大になった訳ですから、ある意味奇跡と言っても過言ではないでしょう。
日経平均株価の上昇幅が1年で最も大きい日になる確率はざっと250分の1。
さらに日経平均先物の売り建て枚数が最も多い日も250分の1の確率だとすれば
250×250=62500、つまり昨日という日は単純計算で62500分の1という
天文学的な確率に近い失敗をやらかした訳ですから
並の曲り屋には到底真似の出来ない芸当です!(^◇^)
株は自己責任なので失敗した後でブツクサ言うつもりはありませんが
良きにつけ悪しきにつけ、株式市場には偶然が多く存在する様な気がします。
そして良い偶然に出遭えば天国ですが、悪い偶然に遭遇すると地獄です。
勿論こうした偶然を多く経験する人ほどリスクを負うことに抵抗が薄いのかも知れません。
今回の失敗は投資とギャンブルを混同するとしばしば痛い目に遭うということを
私が身を持って実況中継した様なものですが
たまには「みんかぶ」にこんな反面教師が居てもいいのではないかと思います。
(´▽`*)アハハ ズバリ負け惜しみです!! (>_<)