4.3.7(G)『商い利運仕当たる時、先ず大概に致し、留むるものなり。その節一両日休むべし。この休むことを忘るる時は、何程利運に向きても、商い仕舞いの節は決して損出べし。勝ちに誇り、百両の利は二百両取る気になり、千両二千両の気移り、欲に迷うて見切りかね、損出るなり。これ欲より出で迷うなり。不利運の時はなおもっての事なり。その時の見切り大切のことなり。慎み心得べし。』
(本間宗久1724-1803 第28章)
4.3.7.1 なぜ、これが真実なのか。買いで儲かったときは、相場は既に高い。ここで買いから入るのは、かなり高値を買うことになる。また、売りから入るには、まだ相場が若すぎて、早すぎる。売りで儲かったときも、同様である。同じ銘柄で仕掛けるには、売りでも買いでも、むずかしいタイミングなのだ。
4.3.7.2『商い利運に向かう時、勝ちに乗るべからず。百俵上げ近き時は、唯無難に取り留むることを工夫すべし。必ず強欲を思わず、無難に手取りして、商い仕舞い、休むこと第一なり。』(本間宗久1724-1803 第73章)
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