先日、旧友に出会った。
「このところの株の値上がりで、だいぶ儲かっただろう?」(影の声:まじめに答える必要なし!)
「まあ、まあ…ですよ」
「ところで、本の売れ行きはどう?」(影の声:立ち見ばかりしないで、1冊くらい買ってよ!)
「ぜんぜんだめ。電子書籍は読みにくいし、情報は、ただの世の中だからね」
「お前の本を買ってまで、見る奴はおらんということか」(影の声:失礼な男だね、ほんまに!)
「ところで、お前の住んでいる周りの金持ちの資産運用はどうだい?」
「相変わらず相続税対策に夢中になっているようだが、銀行預金を投信に移している人もけっこういるよ!」(影の声:いよいよ、買い手の本命が動き出したか!)
「本にも書いてあった年内18,000円は、無理だろう?」(影の声:ほかのことはすぐ忘れるくせに、こういうことだけは忘れない!)
「本にも書いてあるように、アベノミクス相場のレンジは、12,000円から20,000円で変わらないよ。最大のリスクは、内閣支持率だが、いまのところ問題ないようなので、見通しは変えてないよ。ただ、買い手が外国人から、国内勢に変わっているので、銘柄の選択が勝敗を決めるよ……」
「森より木を見ないとだめだよ。今の相場の天井は、日経の20,000円ではなく、トヨタの10,000円、日立の1,200円と考えたほうがよいのでは」
「どんな株がいいのかな?」(影の声:自分で見つけなさいよ!)
「そうだね、本をよく読んでくれれば、書いてあるんだけど……。指数銘柄は避けて、今期の増益がはっきりしていて、東証一部上場のファンダメンタルで買える中小型株がいいよ」
「今もっている××株は、だいぶ儲かっているんだけど、売ったほうがいいかな?」(影の声:そんなこと聞かれても、持ってないから分からないよ!)
「俺の基準では、配当利回りが2%以上は買い、1%を切れば売り、その間は様子見と決めているので、簡単だよ」
「新興市場銘柄は買わないの?」(影の声:うるさいな、いい加減にしてよ!)
「相場の初期に選定した10銘柄ほどは、その相場が終わるまでは、変えないことにしているので、配当をする当てのない新興市場銘柄は、始めからポートフォリオに入れていないよ」
「売り時は、どうするのよ?」(影の声:本を見てくれよ!)
「ポートフォリオ銘柄で、配当利回りが1%を切って、増配の見込みがなければ売却し、持ち株の中から2%以上の銘柄に乗り換えるだけさ」
「お前は、資産の全部を株にしているようだけど、暴落時は大変だね」(影の声:余分なお世話だよ!)
「北海道の大雪山では、ナキウサギが冬篭りの準備に忙しいようだけど、相場では『柿は熟しときが一番甘い』といわれているように、天井期が一番儲かるよ。キャッシュを持たないで、稼げるときに目いっぱい稼がないと……。冬は、株の配当金で生き延びて、次の相場に備えるよ。ナキウサギのようにね!」
~~~~~
8月24日以来お休みしていましたが、この間、古い日記を覗いてくださる方もおられるので、またしばらくの間お世話になります。
とはいっても、週2回(土日)の日記を継続する体力はありませんので、売れない本(ためる ふやす あそぶ 波乗り投資法)の第一部を、そっくり「コピペ」することにしました。全部で17回にわたりますので、明日から11月末まで続きます。興味がございましたらどうぞ。