東京証券取引所は22日、一部の大企業について株価の刻み幅を縮小するそうです。
これまでは最小でも１円単位でしたが、初めて10銭や50銭の刻みの株価が登場するそうです。
株価が低い銘柄ではこれまで、相対的に刻み幅が粗くなり、売買しにくいケースがありましたが、東証の狙い通り、投資家の利便性向上につながるか注目されそうです。
刻み幅縮小は、東証が選定した「ＴＯＰＩＸ１００」の100銘柄が対象で、今年１月の第１弾に続き、22日からは、株価が５千円以下の約80銘柄を対象に実施されるそうです。
この中で、株価が１千円以下の約20銘柄は10銭刻みになるそうです。
株価が低いと、「１円」という刻み幅は売買に不便で、例えば200円の銘柄について「今より少しでも高く売りたい」という投資家は最低でも201円で売り注文を出さざるを得ませんでしたが、10銭刻みになると、200円10銭～90銭でも売ることができるようになるそうです。
少しでも安く買いたい投資家は199円90～10銭でも買い注文を出せるようになり、取引コストが下がるとのことです。
一方、短期売買については、刻み幅が１円から10銭になれば、最小単位の値上がりで稼ぐことのできる利ざやは10分の１に減ることから、個人投資家は10銭刻み銘柄を敬遠する可能性が高いようです。
個人が扱わなくなる代わり、「短期では、コンピューターのシステムで大量に取引する海外機関投資家が中心になる」（大手証券関係者）との見方が強いようです。
みんかぶのみなさんはどうするんでしょうね。
