大手牛丼チェーン3社の5月の既存店売上高が出そろい、4月に牛丼並盛りを10円値下げしたすき家と、値上げ幅を10円にとどめた松屋は前年同月比でプラス転換しましたが、20円値上げした吉野家は4月に比べてマイナス幅が拡大したそうです。
ただ吉野家は「前年好調だった反動が出たためで、値上げの影響は軽微」とみているようです。
牛丼3社は、3月まで牛丼並盛り280円で横並びでしたが、4月の消費増税を契機に、すき家270円▽松屋290円▽吉野家300円とバラバラとなり、4月は3社とも前年割れだったそうです。
すき家は5月、8.1%増と2カ月ぶりのプラスで、同社は「牛丼の値下げが来店動機の一つになっている」とみているようです。
もっとも、すき家は人手不足によって営業時間を短縮したり、一時休業したりした店舗が多く、既存店売上高に休業店舗は含まれておらず、全店での売上高は4%減だったそうです。
松屋は4.1%増と5カ月ぶりにマイナス圏から脱しており、5月に販売を開始した和風おろしハンバーグ定食(630円)や、増量キャンペーンを実施した牛焼肉定食(590円)など高単価な定食メニューが押し上げたようです。
主力の「牛めし」はほぼ横ばいだったそうです。
吉野家は5.7%減と4月(3.3%減)よりマイナス幅が大きくなったものの、昨年5月は、4月中旬から牛丼並盛りを100円値下げした効果が出て、15.9%増だったそうです。
前年の伸びが大きかった分、「前年超え」のハードルも高かったようです。
吉野家は数字ほど影響はないようですね。
むしろすき家の方が心配ですね。
9861:1,311円、 7550:983円、 9887:1,840円