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新興国投資信託
新興国投資信託とは、これから高い成長が期待される"新興国"を対象とした投資信託です。新興国投資信託では、国の成長に合わせて株価が大きく値上がりする期待ができる反面、経済基盤の弱さから様々な要因で大きく下落するリスクもあります。エマージングファンドも同じ意味です。
個人で新興国の株式に投資するのは情報収集の面でかなり難しいですが、投資信託では現地調査員が情報収集を行って株式の売買を行ってくれるため、個人でも投資しやすくなっています。
■新興国投資信託の種類
単独の国に投資するもの、複数の国に分散しているものなど様々な種類があります。これまで、新興国投資信託の手数料は高かったのですが、近年は信託報酬も下がってきており、ノーロード投資信託もでてきています。投資対象の国が単独のものほど高いリターンが期待できます。(リスクも高くなります。)
■新興国投資信託のリスク
◇カントリーリスク
国の政権交代や政策変更が国の成長に大きな影響を与えます。
◇為替リスク
新興国の通貨価値は、長期的に見ると国の成長と共に信用度が上がり価値が上昇します。投資信託購入後に新興国通貨の価値が購入時より高くなる(相対的に円の価値が下がる)ことで、よりその投資信託の価値があがり、為替差益を得ることができます。
ただ、新興国の通貨価値は価格変動が激しく、急落することも多いです。国が混乱すると、安全性が低いと考え、売りたいと思う人が増えるので通貨価値が下がります。
市場規模も小さく取引料が少ないので、投機筋の資金流入、流出により価格を操作され大きく値上がり値下がりすることもあります。
新興国の政府は、通貨価値が上昇するのを防ぐ措置をとる場合もあります。自国通貨の価値が上昇すると外国製品を安く輸入して販売できるようになります。逆に輸出では、製品の価格が上がってしまい、価格競争力が落ちてしまうからです。
<例>
日本で1ドル100円が1ドル80円になると、輸入する際は1ドルのものを買うのに100円必要だったのに、80円で買えるようになります。輸出では、輸出先の人が1ドルで100円のものを購入できていたのに、80円のものしか買えなくなります。
■新興国投資信託の購入と運用
短期的に見ると大きく下落することもありますが、長期的に見ると上昇しています。投資信託は買い時ではなく時間分散で購入するのが基本ですが、為替相場の状況を見て、割高な時は買い控えるようにしたほうがいいでしょう。
新興国リスクのリスクは大きいですが、リスク資産の一部として組み込みたい投資信託です。
■参考サイト
・BRICsの注目点と留意点
・[新生銀行] 新興国ファンドの選び方
・脚光を浴びる新興国ファンド!その魅力に迫る!
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