「ハリー・ポッターと賢者の石」初版(500部)、30,000ドル。
「ルイス・クラーク探検記」初版、139,000ドル。
「ロリータ」ナボコフの自筆献辞入り謹呈本、264,000ドル。
「戒めの書」モルモン教『教義と聖約』の基になる本、200,000ドル
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★「本を愛しすぎた男 ~本泥棒と古書店探偵と愛書狂~」
アリソン・フーヴァー・バートレット著 訳:築地誠子 原書房 2,400円+税 より抜き書き
他にもいろいろ古書の値段が、要所に書かれている。
問題小説「ロリータ」や、「戒めの書」に関しては
オモロイ逸話が添えられていたが、詳細は実物の書籍でお読みくだされ。
動機は不純なのであるが、「ハリー・ポッターと賢者の石」の結果から、
最近とても少なくなっている初版の芥川賞や直木賞作品は、
その後の作家の活躍次第で、将来の値がつり上がることが想定される。
出版業界もピンチということで、
こういう視点も少しばかりクローズアップして、
ささやかな射幸心を煽るなんてマーケット手法も、なくはないだろう。
神田神保町へ行って、相場観を少し養ってみようか。
紹介した書籍によれば、稀覯(きこう)本コレクターというものは、
その中身を読んで感動することなど、ほとんどないと言ってよく、
あくまでも外装のゴージャス感だとか、値段にこだわるのだという。
いやいやホントに、動機は不純なのであるが。