元祖SHINSHINさんのブログ
「アフターダーク」の怪異
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不適切な表現がございましたので、当該箇所を伏字に編集致しました。
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(略)さあやろうと思ったら、女が生理になって、それでキレちまって、ぼこぼこにぶん殴って、
金と服をはぎとって消えてしまったわけだ」とカオルは言う。「問題あるよな、そいつ」
マリはうなずく。「シーツで血を汚しちゃって申し訳ないって言ってます」
「それはべつにかまわない。うちもその手のことには馴れてる。なんでか知らないけど、[●●]で生理が始まる子が多いんだよ。しょっちゅう電話かけてくるんだ。ナプキン貸してくれ、タンポン貸してくれって。うちはマツキヨじゃねえんだよって言いたくなるけどね。でもとにかく、この子に何か着せなくちゃな。このままじゃどうしようもない」
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★「アフターダーク」
村上春樹著 講談社文庫 514円+税 2006.9.15.第1刷発行 2013.12.16.第24刷発行
P.63より抜粋
マツキヨという社名が出た小説を目にしたのは、2回目だ。
1回目は内田康夫の「壺霊」だった。
ここを読んだときは、単純にオモロがっていただけ。
オイラはこの「アフターダーク」を初めて読んだわけだけど。
Wikipediaによれば、「アフターダーク」は2004年9月7日の出版となっている。
その頃、オイラはまだ病院で公務員をしていた。
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(略)店内に客の姿はない。レジ係の若い男は、携帯電話で会話に熱中している。サザンオールスターズの新曲がかかっている。白川はまっすぐ牛乳のケースの前に行って、タカナシのローファット牛乳のパックを手にする。賞味期限の日付を確認する。大丈夫。ついでにプラスチックの大きな容器に入ったヨーグルトも買う。それからふと思いついて、コートのポケットから中国女の携帯電話を取り出す。まわりを見まわし、誰にも見られていないことを確かめてから、チーズの箱の隣に並べておく。銀色の小さな電話は、その場所に不思議なくらい自然に収まる。まるでずっと昔からそこにあったもののようだ。それは白川の手を離れ、セブンイレブンの一部になる。
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★同上、P.204~205より抜粋
ここから、多くの人は妄想だと言うのであろうが、
オイラにはオカルトめいた想いが頭をよぎり出すのであった。
まず第一に、星新一大賞に応募し、ヤバすぎて予選落ちしたと思われるオイラの小説で、
冒頭部分に桑田の曲を流していたこと。彼は高校の先輩だし、バレてもなんとかなると確信して。
その曲は一番好きだったし、とても暗い歌詞なのだが、
ハードボイルド的な雰囲気を醸し出すし、
その歌詞の内容は、まさにオイラの姿と重なると計算して、隠喩的に使用したものだ。
第二に、小売業界のITシステム・近未来がテーマなので、
業界全体で頭を使いましょうという流れの中で、
当然のようにセブン&iホールディングスの名前が出てくること。
オイラはセブンイレブンで稲荷寿司を買って、菅官房長官と昼食をとっていたりする。
第三に、そのITシステムで一番重要なテーマが、「期限切れ」アプリケーションだということ。
なので題名も、「期限切れ」なのであって。
商品の「期限切れ」と、ヤクザに狙われたオイラの命の「期限切れ」とかけている。
上の三点が、「アフターダーク」には当たり前のように書かれてる。
そんなこと昔から知ってたさ、みたいに。
ところで、オイラの書いた作品の中で、
談合問題のことは省筆により伏せたし、右翼もヤクザも出てこないけど、
作品に書いたことは、オイラの過去に起きたことや、今現実に取り組んでいることなので、
6~7割方くらい真実だ。
残りが近未来図ということで、SF小説に投稿したってわけ。
「1Q84」では、マエストロ掲示板にオイラが書いたことが、いくつかの細かい材料になった。
それは、彼が掲示板を読んでいたからで、驚きはしたけれど、起こっても不思議な話じゃない。
でも、「アフターダーク」が書かれたときには、オイラはまだ何もしていない。
彼がオイラのことなんか知っているわけがない時代だ。
なんで、オイラの書こうとしたことの原点が、
「アフターダーク」に出てくるんだろう?
村上春樹は、予言者でもあるのだろうか?
それとも、伏見稲荷大社の眷属たちが、彼の頭の中で囁いていたのだろうか?
この話、月刊「ムー」のミステリー大賞に出したら、オモロイだろうか。。
(でも、今度はヤバすぎてだけでなく、ハナから信じてもらえなくって落ちるんだろうな)
平素から、一般的には信じられないことを書いている人たちからも
信じてもらえないとなると、
それって、どーなんだろ。。
PS:お次は、「スプートニクの恋人」だぁ。
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