クリミア親ロシア派の新首相クリミア帰属に関し住民投票を表明

冬山さん
冬山さん
議会などに突入するクリミアの国籍記章などの一切ない所属不明の武装勢力、そして彼らが空港を占拠。
その空港にロシア軍の部隊が2000人規模で着陸。

さらには租借地としていたセバストポリなどでのヘリコプターなどの航空部隊の動き。

そしてクリミアの親ロシア派の新首相が、クリミア半島の帰属について住民投票を3月30日に実施すると表明。

結果のわかっている選挙ですから、もうクリミアはロシアの物です。

ロシアは軍事介入やクリミアの武装勢力をコントロールしたりしていない、またウクライナの領土保全について前向きな発言を行って、欧米が具体的な動きをしない間に、実質的にクリミア半島を抑えつつあります。

30日までロシア軍ないし武装勢力がこの地域を抑え続ければ一応合法的にクリミアはロシアの物となるでしょう。
ここまで早くクリミアを抑えられつつある状況で、やっとこさ欧米が軍事力を動かして、クリミアのウクライナからの離脱を防ぐことがはたして可能なのか、おそらく無理でしょう。

ブッシュ政権だった北京オリンピックの頃、グルジア紛争では、アメリカはすばやく軍を派遣してロシアをけん制、結果的にグルジアは負けたものの、米露の交渉では当時のライス長官は、ロシア側のグルジアのサーカシビリ大統領を下すように圧力をかけたことを察知し、「民主的に選ばれた指導者を否定することは許されない」旨の強い発言を行い、いいいみでアメリカらしさを表していました。

一方のオバマは経済の立て直しは有能だったと思いますが、この状況は本当にひどいというしかない。

アメリカがオバマ政権になってから軍事的なアメリカの影響力は弱くなるばかり、太平洋およびシナ海では中国があからさまな動きをおこし、そして今回ウクライナでもこのざまです。

米軍は二次大戦以降最低の兵員規模。当時に比べ精鋭化するから兵力が減っているから弱体化とまでは言えないものの、財政の健全化を重視しすぎて極端な軍縮をした結果、中露の伸長を許しています。

お世話になってる活窓の株式研究所で聞いた話ですが、たしかに日露首脳会談で得られるものは無くなりそうです。このような極端な動きをするロシアに対して、日米同盟と間接的ながらNATOとのかかわりが強い日本の立場から言って、接近する事はさすがに厳しいでしょう。

とりあえずロシアとの天然ガス関連で期待していた大陽日酸の買い予想も終了です。
それからトルコリラにも影響が出てくるのではないかと思います。今後は日本株売りと、商品市場に注目したいと思います。
2件のコメントがあります
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冬山さん
お久しぶりです、コメント有難う御座います。

ご指摘の件、紛らわしい表現ですみません。

・30日占領し続けたら自国領というルールなんて当然ありませんが、今回は結果的にそうなるだろうと思い、そう書きました。

ウクライナ領土の中の自治領であるクリミアの首相が、クリミアの帰属を決める住民投票を3月30日に行うと表明しました。

で、ロシアは、現在ウクライナが政情不安なので、ウクライナにいるロシア市民と兵士の生命を守るために軍事行動をできるように可決しました。

ですから、クリミアなどを抑えたうえで30日に予定道りに住民投票が行われるようにして、その結果、クリミアがウクライナから分離してロシア連邦に入る流れを作るだろうと予想しました。


・合法かどうかは、ロシアの内政的に合法かどうかで書きました。一応、ロシア連邦憲法第1章第102条g条項に基づいての行動とされています。
国際的には1994年のブダペスト覚書に違反しうると思います。
なお、クリミアの首相選出については、ウクライナ大統領代行は違法であると非難しています。
jojuさん
 合法ではないですよね?
 30日居座れば自国領になるなんてルールはないですよ。
 ウクライナはそこそこの大国だけにもめますね。


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