FRBが予定通りテーパリングを実施したことでFRB自体は権威を守ることが出来たと思います。
つまりFRBとしてはやるべき仕事をしたことになりますが
市場は新興国経済の悪化を懸念して取り敢えずネガティブに反応しています。
しかしこの反応が一時的なものかそれともFRBの債券購入がストップする予定の
1年後を見据えたものであるかによって今後の相場展開は変わって来ると思います。
現状ではテーパリングを実施してもフローベースが減少するだけで
ストックベースは今年一杯増え続けますが
ストックベースが減少に転じれば新興国の経済がさらに悪化する可能性があり
市場がそこまで織り込まない限りまだまだ波乱が待ち受けていると思います。
因みに今日の日経平均株価は現在100日線(14929円)を57円下回っていますが
為替が1ドル101円台になれば200日線(14394円)が強く意識されそうです。
しかも株安傾向が長引けば安倍政権の土台すら危うくなり
アベノミクスに湧いた1年間は単なる幻想に終わってしまう可能性も無きにしも非ずです。
さらに国内では都知事選、米国は債務上限問題で次なる波乱が待ち受けていることから
思わぬ円高・株安も予め想定して置く方が賢明ではないでしょうか。
どうやら今年の節分天井は無さそうですが
彼岸底の可能性は充分残されている様な気がします。(案外秋の彼岸かも)
また金融不安で株価が下がる時はチャートに頼ってもあまり意味が無いというのが私の持論で
強いていえば、ダウ・ナスのチャートから心房粗動の様な鋸型の心電図模様が消えるか
或は大陽線がそびえ立つかの何れかの兆候が現れれば
そこが打診買いのタイミングではないかと考えています。
(但し超短期のリバ狙いはこの限りではありません)