デンソーが藻を使って電子機器に含まれる金を回収する技術を開発

[TAROSSAさん]

デンソーは、バイオ燃料として培養した藻の搾りかすを使って、電子機器の中に含まれている金を効率的に取り出す技術を開発したそうです。

同社は、この技術を生かし国内で廃棄された携帯電話など「都市鉱山」からレアメタルを回収するビジネスの展開も検討しているそうです。

 

同社が培養しているのは、大きさが５マイクロ（１マイクロは100万分の１）メートルと極めて微細な藻類「シュードコリシスチス」で、光合成で二酸化炭素を吸収して成長し、軽油の成分を含んだオイルを作るそうです。

同社は、これを利用してバイオ燃料の開発を進めているそうです。

 

一方で、オイルを搾り出した後の藻の再利用も模索しており、金属類を吸着する性質があると見込まれたことから、都市鉱山発掘に生かすことにしたそうです。

携帯電話からプリント基板を取り出して酸性の溶液に溶かし、藻の搾りかすを投入して数時間攪拌したところ、狙い通り金を吸着し、搾りかすを燃やして金を回収したそうです。

 

藻に特殊な処理を施して吸着の効率を高めることにも成功しており、金の回収に使われている柿渋の約７倍、活性炭の約20倍のスピードで吸着できるそうです。

 

コストはどれぐらいかかるんでしょうね。

コスト面の課題を克服できれば、実用化は近いかもしれませんね。

 

6902：5,668円