今日の日経平均株価は久しぶりに穏やかな一日かと思いましたが
後場はちょっとしたジェットコースター状態になりました。
しかし特にアジア市場が軟調だった訳でもなければ円高が進んだ訳でもなく
昨日上げ過ぎた反動だというのなら一昨日の下げは何だ?という話になってしまいます。
本当の理由は良く解かりませんが個人的に日経平均株価はまだ割高だと思います。
昨日の時点でNK225のPERは16.4倍、PBR1.48倍、EPS962.77円ですが
問題は
◇昨年末に比べEPSが低下していること
◇PER16倍が妥当かどうかは別にして世界の主要市場で16倍を超えているのは
日経平均とナスダックだけ(今に始まったことではありませんが)
◇PBR1.48倍は買われ過ぎ
こうした主な指標を見ただけでも割高感がある上に
昨年終盤に大きく買い越した海外勢の出方に対する疑心暗鬼が
指数の下げに対し敏感に反応し易くなっているのではないかと推察しています。
こういう状況から抜け出すためには3Q~4Qの企業業績にサプライズが欲しいところですが
円安による原材料費や燃料代などの値上がりがEPSの低下に繋がっているとすれば
あまり大きな期待は持てそうにないというのが個人的な印象です。
つまり円安もほどほどが良いという訳で
現実的には1ドル100円~105円辺りがbetterではないかと感じています。
また海外勢も企業業績を見極めたい筈なので
暫くの間25日線が抵抗線、75日線が支持線だと考えて置けば
大きく的を外れることは無い様な気がします。
(今日現在の日経平均株価中心値=PER16.0×EPS962.77=約15400円)
ところで今日はエナリスの値崩れが引き金となり
S高に張り付いていたFESCO、省電舎、グリムスなどのエネルギー関連銘柄も一斉に値を消しましたが
どの銘柄も明らかにエナリスの株価が売買の判断基準にされていた様に感じます。
しかしファンダを重視すれば容易に買う気にはなれない銘柄ばかりですから
打ち上げ花火で終わるのは当然ですが、これがまた株式市場の魅力でもあり怖さでもあると思います。
次はこの資金が何処へ流れる込むのかは解かりませんが
情報・通信セクターの中で年初から軟調な銘柄にちょっとだけ期待しています。