その内、取り次ぎ(問屋)の段階で流通拒否されるもの、
書店に届いても店頭に並ばず返品されてしまうものなどもあると。
さらに書店にて平積みされても、売れなければ1日で撤去。
むごい。。
毎日200種冊の新書が生まれ、毎日同数が死んでいく・・・。
TV朝日の「今でしょ」林先生の番組に、作家の百田尚樹が出た。
いろいろな裏事情を百田が話し、オモロイ。
途中、百田の「永遠のゼロ」について、
林と伊集院光とで「君ならどー書く」という試みで、冒頭を書いた。
伊集院の方がうまいと思ったが、
二人ともその冒頭を読んだら、
あとは全部終わりまでわかってしまうような冒頭の書き出し。
高橋源一郎が書いているように、
コードがわかってしまったら、もう誰も読まない。
読者に興味を抱かせながらも、先が読めない工夫がないと
オモロクないという昨今の流行は、事実だと感じた。
村上春樹や大沢在昌のような
「書いている自分だって先がわからない」という手法は、
その小説が失敗するリスクはあるわけだけれども、
やはり魅力的に思える。
成功すればこの手法は、書いている作家も楽しいが、読者も楽しい。
手法は違うが、百田の長篇の書き方、それはそれでオモロイ。
自分の書きたいシーンを細切れに先に書いてしまう。
そのあとで、ゆっくりじっくり編集してストーリーを繋いでいくという。
百田という男は、海坊主のようなヘアースタイルで正直、とても好感が持てるw
50歳にして作家になったという。
初めは、お笑いの放送関係者だったらしい。
性格もとても明るく、ユーモラスだ。
彼の書籍は、これからもさらに売り上げを伸ばすだろう。
PS:作家の年齢というのは、実は武器になっている。
若い作家だとそれだけで、年配の読者は読みたがらないケースが想定される。
意地でも読んでやらない、という人も多いかと思われる。
その上に万が一、性格が悪いと知れたらもう絶望的だ。
大沢在昌が若くしてデビューし苦労してきたのは、そんなことも関係していると思われる。
(性格じゃなくって、デビューが若かったという点で)
だから、「人の心は恐ろしい」というのだよ。