引っ越しする前、叔父からもらったたくさんの書籍の中に、
この阿刀田高の作品があった。
が、未だに読んでいないのだった。
ひとから頂いた書籍というのは不思議なもので、
積極的に読もうという気にならない。
けれど、新聞の広告に阿刀田高の新書が宣伝されていて、
自身の創作手法を公開するというので、
俄然興味が湧いた。
★「知的創造の作法」
阿刀田高著 新潮新書 2013.11.20.発行 720円+税
またまた早稲田の作家なのであった。
短篇を好んで創作し、その数は1,000本を超すという。
星新一と同じくらい書いている。
相当な読書家なようで、
彼の人生において、読む時間と書いている時間だけで
80%くらい占めるのではなかろうか、などと想像してみたりする。
書籍の途中で、「どうせわたしはもうすぐ死ぬ」的なことを書いているところがあって、
ハマコーと同じように、遺言的な意味合いも込めて書いたのかも知れない。
今のところオイラの場合には、
読むことと飲むことで人生の80%くらいを占めていると思われるのだが、
これだけ飲んでいると、
たまに阿刀田高のようなオモロイお客さんに会ったりすることがある。
彼の書籍をもちろん素面で読んだわけなのだが、
不思議とスナックで飲みながら、
阿刀田高がオイラの隣でしゃべっているような、
そんな書き方になっているからオモロイ。
阿刀田高の遺言(=DNA)として、
オイラはありがたく彼の生き血を頂戴するのだった。
彼の弱点を敢えて言わせてもらうのなら、
完璧な創作に傾くあまり、私小説的な作品に対して隙があるのではないかと感じた。
「真実は小説より奇なり」という攻め方を、オイラは武器にしていこうと改めて思った。
PS:昨日、またまた「+」で始まる国際電話の着信があった。
記録を見ると、本年6月にあった番号と違う。
こちらからかけて相手が米国人だったら、英語の勉強になるけれど、
それでは料金が発生してしまうので、
向こうから再度かかってくるのを待つことにするのだったw