さーてとっ、今日はくち直しだぁ。
「本よみうり堂」には、三浦しをんが谷崎「細雪」の書評を書いていた。
最後が「下痢」の話題になっていたのが、なんともしをんぽい。
「下痢」の原因が「期限切れ」食品によるものだったら、笑える。
実はまだ、谷崎作品を一度も読んだことがない。
読もうと思っていたら、故山崎豊子の影響でバルザック「谷間の百合」の方にいってしまったからだ。
でも、しをんがオモロイというのなら、今度読んでみよう。
そういえば、三浦一族というのが鎌倉時代にいたのだが。
「油壺」という地名は、闘いに敗れ、自害して絶滅した三浦一族の血によって、
海面が真っ赤に染まったところから由来されたと、マエストロ掲示板で書いたことがある。
元ネタは、NHK教育だっただろうか。
三浦しをんの三浦は、三浦一族と関係があるのだろうか?
似たような例では、以前の職場で和田という親父さんと知り合ったことがある。
住んでいたところがそのものずばりな場所だったので、和田一族の関係だと思われる。
人の心も恐ろしいが、鎌倉時代も恐ろしい。
日経では、「半歩遅れの読書術」にて、
野谷文昭という作家が「小説の話法と効果」という題目で、
ヘミングウェイの「老人と海」を説明していた。
「自由間接話法」という手法について、具体的に述べられていたので、
「老人と海」も読まないといけない。
ヘミングウェイの文体については、
「ロング・グッドバイ」の90ページにも渡る巻末解説の中で、
村上春樹により書かれており、一石二鳥になりそうだ。
この二紙による書評欄を読んでいると、
かなりの作品に興味が湧くのだけど、全部につきあっているとお金が足りないので、
泣く泣く端折って作品を選んでいる。
またこの作品だったら、安価な文庫本になるだろうという案配で、見送る時もある。
毎週日曜日になると、
オイラは戦国武将とではなく、財布との闘いを繰り広げるのだった。