新聞書評欄でみつけて気になっていたけど。
今日、書店で見つけて買ってしまう。
私小説だけど、暗くはなく、
どことなくユーモラスなのも好感が持てる。
西村賢太もそうだけど、これを書いた作家も、
なかなか強い精神力を有している。
そういうところ、オイラには敵いやしないと、ちょっと落ち込む。
★「戸越銀座でつかまえて」
星野博美著 朝日新聞出版 1,500円+税
ひょっとしたらこの星野という人は将来、
川上弘美や三浦しをん、西原理恵子を凌駕するような小説を書くかも知れない。
そういう可能性を感じる。
作中にて戸越銀座商店街、武蔵小山商店街が描かれている。
オイラは、そこへ学生として通っていたから、懐かしく思った。
商店のいくつかは実名で登場しているが、
もっと多くの実名が出てきてもオモロイかと思う。
ちゃんと、チャーも登場する。
が、オイラのみたチャーは、なんというか近寄りがたいオーラを醸し出していた。
彼の半径5メートル以内には、とてもじゃないが入り込めないオーラだ。
星野博美はあっさりとチャーに触れていたが、この辺、どーなんだろう。
また、星野博美は部類の猫好きで、同じく猫好きなオイラにはそこもたまらない魅力に思えた。
こういうノンフィクション・ジャーナリスト系の作家が、
創作力を必要とする小説を書いたらどーなるのか、ちょいと今後が楽しみだ。