日産自動車は新興国での自動車販売が伸び悩んだことから、2014年3月期(通期)の営業利益の予想を1千億円引き下げたそうです。
同時に、志賀最高執行責任者(COO)が副会長に退き、副社長3人がCOOの業務を引き継ぐそうです。
ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は留任しますが、「ゴーン流」のすばやい経営体制の見直しで業績の落ち込みを防ぐねらいのようです。
年度途中の交代のきっかけは、業績予想を達成できなくなったことで、日産は1日、2014年3月期の営業利益(中国の合弁会社分を含む)の予想を7千億円から6千億円に引き下げたそうです。
最終的なもうけを示す純利益も、4200億円から3550億円に下げたそうです。
これは、インドやロシア、ブラジルなど「成長市場」と位置づけている新興国の景気が減速し、販売が思うように伸びていないからのようです。
新興国ではほかの自動車メーカーも同じように伸び悩んでいるそうですが、日産は販売を広げるために積極的に工場をつくってきたため、影響が大きかったようです。
ただ、業績予想を引き下げた後も、前期に比べれば営業利益が14.6%増になるなど増収増益であり、それでもCOOを代える背景には「目標を掲げたら必ず達成しなければならない」というゴーン流の経営があるようです。
COOがいないなか、副社長3人に委任してうまくいくんでしょうかね。