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元祖SHINSHINさんのブログ

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邂逅という不思議

(略)人生には様々のふしぎがありますが、私は考え、迷い、

一念形成の途上における邂逅をもっとも重視するのです。

 

いついかなるとき、いかなる偶然によって、だれと出会ったか。

そこでどんな影響を受け、どんな友情が、あるいは恋愛が成立したか。

そういう経験をもつ人は、ふりかえって運命のふしぎに驚くでありましょう。

それによって一生が決定する場合も少なくない。

邂逅こそ人生の重大事であります。

 

人間と人間との、基本的でもっとも具体的な結合とは、

かかる邂逅によって結ばれた友情(恋愛も含めて)なのです。

社会の根底をなすものは友情です。

真の社会とは、友情性のことで、

人は邂逅することによって愛することを知るゆえにそれは愛の表現と言ってもよく、

私は人間関係の基本をここにみるのであります。

 

友情という内容に、私は能うかぎりの広さを与えたいと思います。

普通に謂う友人のみならず、恋愛にも家庭生活にも師弟関係にも、読書にも。

およそ求道の途上における邂逅のあるところ、すべての名において呼びたい。

つまり人間的結合の形態の最高位に友情をおくわけであります。

 

たとえば読書とは、一種の邂逅であります。

書を通して、心と心がふれあったならば、すでに肉体の滅び去った故人、

あるいは見知らぬ人とさえ友情が結ばれる。

この場合には、むしろ師弟の関係と言ってもいいでしょうが、

師弟といえども、その中枢に私の謂う友情がないときは、けっして親しみは湧きますまい。

良き師、良き書は、第二に述べた意味で必ずかように我々を仕向けるものなのです。

師としての固定性は存せず、いつまでも共に道を求むることにおいて友人ー道友同盟といってもよいーであることを促す意味からも。

 

「古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ」という言葉があります。

良き師とは、自分の得た限りの知識体験を教える人ではなく、

自分の求めて求めあぐんでいるところを明らかにして、

この道をともに究めようという、迷いへの誘惑者であります。

人間である限り、道を極めつくすということはありえぬ。

迷いをより明確に指摘してくれるのです。

良き弟子、良き読者とは、導く人のそういう気持ちを察して、

その跡でなく、その人の求めんとしているものを求める人のことで、

ここにはじめて友情感が生じ、この暖かさがかえって真の師弟道を成就せしむるのであります。(略)

**********************************************

 

★「愛の無常について」

  亀井勝一郞著 旺文社文庫 昭和43.5.20.初版印刷 P.26~27より抜粋

 

河合隼雄のいうコンステレーションに従っているうちに邂逅したカッパ先生。

その人が色々と思い立ったうえであろう貸してくれた書籍なのだが、

思いの外それはオモロク、上に抜粋した部分には特に惹かれた。

 

「一念形成の途上における邂逅」とは、まさにカッパ先生とオイラとの関係に思える。

そもそもその背景になんという偶然なのか、

北方謙三を介しているところが、また不思議という他ないのであった。

 

やっぱりこれはどうも、伏見稲荷の幟がはためいているのだ。

 

 

 

 

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2件のコメントがあります
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    gilbertさん (対象外)
    2013/08/24(16:12)

    こんにちは。

     

    >「古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ」という言葉があります。

    良き師とは、自分の得た限りの知識体験を教える人ではなく、

    自分の求めて求めあぐんでいるところを明らかにして、

    この道をともに究めようという、迷いへの誘惑者であります。

    人間である限り、道を極めつくすということはありえぬ。

    迷いをより明確に指摘してくれるのです。

    良き弟子、良き読者とは、導く人のそういう気持ちを察して、

    その跡でなく、その人の求めんとしているものを求める人のことで、

    ここにはじめて友情感が生じ、この暖かさがかえって真の師弟道を成就せしむるのであります。(略)

     

    こういう考え方があったのですねえ。

    私は、「自分の得た限りの知識体験を教える人」なのだと思っていました。

    ちょっと、考えさせられました。

     

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    コメントありがとうございます。

    昔の書籍も、オモロイですね。

     

    「もし私が小説家になっていたら、まちがいなく私小説家になっていただろう」

    と、解説にありました。

     

    西村賢太殿も、お喜びになるのでは・・・。

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