ビール大手4社の2013年6月中間連結決算が出そろい、国内外でのM&Aや海外事業の拡大が収益を押し上げ、4社とも大幅な増収増益となったそうです。
ただ、各社とも主力の国内酒類事業はほぼ横ばいにとどまり、国内のビール需要の伸び悩みが浮き彫りとなったようです。
最終利益は、前年に持分法適用会社の特別利益を計上したアサヒグループHDがその反動で減益となったものの、キリンHDなど3社は増益を確保したそうです。
各社の増収増益を支えた海外事業の売上高は、いずれも海外子会社の収益がM&Aや事業の伸びなどで膨らみ、円安効果もあって2桁増となったそうです。
一方、主力の国内酒類事業の売上高では、中元商戦で販売を伸ばせなかったキリンHDが前年同期比3.2%減と苦戦したものの、「スーパードライ」のプレミアム版を投入したアサヒグループHDが0.5%増となったほか、「ザ・プレミアム・モルツ」のサントリーHDが1.6%増、「エビス」のサッポロHDが0.2%増と高級ビールを主力とする2社も前年同期の実績を上回ったそうです。
ただ、プラスとなった3社の伸び率は1%前後にとどまり、1~6月のビール類の出荷数で伸びたのは低価格の「第3のビール」だけだそうです。
下期は猛暑によるビール需要の増加も期待されますが、今後の天候などによるとして慎重にみており、各社とも通期の業績は期初の計画通りにほぼ推移すると予想しているようです。
2503:1,479円, 2502:2,555円, 2501:375円