ブルームバーグ → http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MR4SRL07SXKX01.html
ロイター → http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPL4N0G74SC20130807
今日の下げにつては↑の記事に説明されていますが
もう一つの原因として、やはり昨日後場の過剰な反発があると思います。
前場は何とか13週線を維持していましたが
為替が一時1ドル96円台に突入したこともあり後場に入り円高・株安が加速してしまいました。
恐らく急激な円高と昨日のシコリの相加効果で思わぬ下げ幅になったのではないかと推察しています。
ところで昨日急反発したのはKKRの株式・債権投資比率の見直しというニュースが引き金でした。
(昨日と同じロイターの同じ記事です ↓)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE97501G20130806?rpc=188
この記事に書かれている様に
KKRの運用資金7.5兆円の明細を見ると国内株式が占める割合は5%しかありません。
つまり3750億円ということになります。
因みに6月に同様の発表を行ったGPIF(年金基金、運用資金120兆円)の場合
国内株式の割合を11%から12%に引き上げるという内容でした。(金額にして1.2兆円相当)
そこで万一KKRが国内株式の割合を一気に10%(倍増)に引き上げたとしても
運用資金は7500億円にしかなりません。(1~2%なら大勢に影響のないレベルです)
その程度の材料でNK225が370円戻した訳ですからシコリが残るのは当然だと思います。
ただそれだけなら今日の下げ幅は13週線もしくは75日線辺りで済んでいたかも知れませんが
結果は急激な円高が加わり今年4番目の大きな下げ幅となりました。
為替が円高に振れた理由は冒頭に貼り付けた2つの記事からも解かりますが
もう一つの要因として考えられるのが、輸出に携わる国内製造業の大手各社が
夏季休暇(盆休み)前に為替の手当てをしたことだと思います。
特に上場各社の想定為替レートは当初90~95円に集中していましたが
最近の情勢を考慮して95~100円に切り上げた企業もある様です。
つまり長期休暇に入る前のヘッジを目的とした円買いドル売りの指値が
急激な円高でたまたま執行された可能性があるのではないでしょうか。
何れにしても上昇相場途中のチャートが75日線を割ったことで
このまま円高傾向が続けば、目先下降トレンドに転換する可能性が高まった様に思います。
少なくとも最近の傾向を見ていると個人的な印象ですが1ドル98円が分岐点の様な気がます。