★「(株)貧困大国アメリカ」
堤未果著 岩波新書 760円+税 2013.6.27.第一刷
お馴染み、堤未果の新書を読んだ。
騙され続ける米国民と、そのカラクリがみごとに描かれていた。
すでにお馴染みなので詳細は不要だろう。
こういった細かい手口を知れば知るほど、米国大企業の好みが知れてくる。
好みを知るということは、相手の懐に入り込む手段を手にしたのと等しい。
堤未果は、こうした米国の状況が将来の他国への縮図であるとする。
そのようにオイラも思うが、
米国以外の国において、米国大企業は自国内よりも遥かに優位に闘いの駒を進めることができる。
何故なのか?
日本を例にとれば、
米国大企業の真似をして、己も年収を増やすべく奔走している日本企業のトップ連中は、
あるひとつの重大な事実を見逃しているからだ。
己の年収の原資になる奴隷のような一般社員の、反乱だ。
日本にいる頭の切れる一般社員の反乱軍には、頼るべき相手・米国大企業がいるのだ。
ここが米国と日本とでは決定的に違う点だ。
米国の場合には、ほぼあり得ない環境なのだ。
こうした一般社員による反乱軍が、米国大企業と手を結ぶとどうなるのか、
誰が考えてもたやすく結果が見えてくるだろう。
こういった路線で周囲を眺めてみると、
米国大企業にとってジェームズ・ボンドの役目を果たすのに誰が最も最強で適任なのか、
オイラは気がついた。
IT系で十分な国際裁判(ISD条項絡み)のネタになる話を知っているオイラも、
そんな毛色をしているが、
なんたってダントツなのは、あの二階堂の兄貴だと思う。
彼が米国大企業と手を結んだら、彼にとってはすっごくオモロイことになるんだろう。
大沢在昌と村上春樹は、フレミング財団に小説を売り込むとき、
二階堂の兄貴を登場させるべきだろう。
けれどもそのとき、
彼が単純に米国ロックフェラーに仕えるのは世界中の99%の人々は喜ばないので、
実は007と同様に英国ロスチャイルドに肩入れするという、
二重スパイ的なシナリオが好ましいだろう。
PS:さてとオイラも、サイモンに電話して今後のことでも相談するとしよう(怒)