会社で避けたい会話は、政治と宗教。もうひとつ、株で儲かった話……。
私も政治と株で儲かる話は、できるだけ避けたいのですが。でも考えてみてください。昨年11月に政権が変わって、これだけ株価が上がったのですよ。それまでは、政権が変わろうが誰が総理になろうが、経済も株価も同じといわれた時代が延々と続いていたのです。
政治が経済を動かし、経済が株価を動かす、という当たり前の国にやっとなれたのです。政権が変わり、総理が変わったからです。それを知っているのは残念ながら外国人で、日本人は政治と儲け話には無関心を装っているようです。
その選挙も、23日の東京都議会議員選挙で、参議院議員選挙の勝敗が読めるところまできました。後せいぜい2週間が山です。
私は選挙までの株価として、12,500円~14,000円を想定しています。
19日のバーナンキ議長の発言から、世界的に見ると金融商品が、いっせいに下落基調となっています。ミニ・リーマンショックのような動きになりましたが、世界のマネーを動かしているのがヘッジファンドである以上、同時に起こるリスクオフの流れには逆らえないようです。
日本ではヘッジファンドの洗礼を受け、すでに一段下げを演じております。企業の収益上昇が見込まれ、割安感が出てきていますので、ヘッジファンドが再度売りを仕掛けることはないと思われます。それに選挙の真っ最中にあり、政権交代を望まない投資主体によって株価が維持されていますので、下値も硬くなってきています。
目下の株価は、内閣支持率が高止まりしているにもかかわらず、上値には海外安からの売り物や、5月高値のしこり玉が相当数あるので、大きく上値を取ってゆける状況ではありません。選挙までは、マスコミや反対勢力のネガティブキャンペーンに利用されるため、大きな株価の動きはないだろうとの思惑もあります。選挙で万が一を警戒して、なお慎重姿勢を取り続けている投資家も多いようです。
これまでの下げで、ファンダメンタル的には十分買い余地のある銘柄は、意外と底固いところを示しています。現政権の継続に自信が持てるなら、安いところを拾って選挙後に備えるのも一案です。いずれにしろ、相場の流れは大きく変わり、業績をバックにした銘柄が上昇の主流になります。リスクはありますが、銘柄選定を間違えなければ、大きなリターンが望めるかもしれません。
選挙が今年最大のリスク要因であることには変わりありませんが、アベノミクスが今後3年間安定的に維持できる見通しになれば、相場は上昇軌道に乗ります。
今後は選挙情勢を睨みながらの相場観になりますが、私も日本人なので、政治と儲け話は避けたほうがいいのでは……。というわけで、選挙が終わるまで、私の日記も中断したいと思います。
皆様方のご健闘お祈り申し上げます。