元祖SHINSHINさんのブログ
日本小説ホラー大賞500万、横溝正史ミステリー大賞400万
ミステリーベスト100選の上位に必ず登場してくるという、
横溝正史の作品を読んでみた。
若い頃、すでにTVでストーリーを知っているので、
そんなに感動はしなかった。
が、テクニックを盗むという意味では、避けて通れない作品には違いない。
★「獄門島」
横溝正史著 角川文庫 552円+税 S46年3.30.初版 H24.1.30.改版40刷
横溝正史は、大阪の薬専卒とあった。
薬学出身の作家というのは、数が少ない。
そして薬学部というのは、変わった人が多い。
医師になりそこなるなどあって、どこか世を拗ねているところがある。
そうなると自然、学業も仕事もそう熱心でない人が多い風。
なので、これはオイラからすると、実はそうした文学市場に隙があるのだった。
しかも、オイラの転職経験もちょいとした武器になる可能性がある。
材料は豊富で、しかも酔っ払い歴は長く、自殺未遂・懲戒免職歴ありなどなど、虎視眈々だ。。
酔っ払いながら拾ったネタというのは貴重だ。
しかもその証言者の半数以上は、すでに鬼籍に入っている。
そのネタを使用しても、訴えられるリスクはとても低いのであった。
(スナック門のママによると身近で、知人を材料に小説を書いて訴訟沙汰となり、作家が負けている)
おまけにおまけに、今でも健在な人々からは、
しっかりと材料にしてもイイという了解を取っているのだ。
その数は、50人くらいにはなっている。
とっとと早く書けなどと、あおられている始末だ。
ところで「獄門島」、最後まで読んでみると、
最終ページに表題の件があった。
日経小説大賞とほぼ同レベルの賞金となっている。
いろいろ狙いたいのは山々だが、ありすぎる材料に埋もれて戦略を練りきれないでいる。
だが生きてさえいれば、兼業作家に時間は無限だ。
缶詰にされることもない。
黒澤映画のシナリオライターばりに、ここは粘ってみる。
何年かかろうとも。