株式市場の活況を受けて日本株で運用する投資信託が売れすぎ、販売を一時的に停止するケースが相次いでいるようです。
投信は安定運用のため、投資家から集める運用資産額にあらかじめ上限を設けているそうですが、昨年11月以来の株価上昇で個人投資家による購入が急増し、上限に達したり、近づいたりしているためだそうです。
日本株投信は長期の株価低迷で振るわなかったのが、4月の資金流入額は前年同月の約43倍に膨らみ、記録的な売れ行きとなっているそうです。
野村アセットマネジメントは、日本株投信「野村リアルグロース・オープン」の販売を停止したそうです。
平成15年から運用してきたそうですが、運用資産額が500億円規模に達し、上限に近づいたためだそうです。
同社は前日にも別の商品の販売を停止したそうで、販売再開は今後の状況をみて判断するとのことです。
JPモルガン・アセット・マネジメントも上限1千億円の商品の販売を3月に停止し、2千億円に引き上げたうえで4月1日に販売を再開したそうですが、同月9日に再び募集を取りやめたそうです。
日興アセットマネジメントも今月に入り、2つの日本株投信の販売を停止したそうです。
野村総合研究所による日本株投信の集計では、4月の資金流入額は4372億円と前年同月の102億円から急増し、ITバブル期に次ぐ大きさになっているそうです。
株価が上がっていると、投信を買う人もこんなに増えるんですね。