株価 は一時、前日比5.1%高の1710円と、3月25日以来の水準まで買われた。午前10時9分現在は同35円(2.2%)高の1662円で、売買代金は国内上場株で首位。
営業利益速報値の2300億円は、ブルームバーグ・データによるアナリスト19人の予想平均1844億円を上回った。純利益速報値は従来予想の2倍の400億円。東京・大崎のオフィスビルなどの資産売却や円安のほか、株価上昇による生命保険子会社の運用改善が寄与した。
モルガン・スタンレーMUFJ証券の小野雅弘アナリストは25日付リポートで営業益の速報値が「一定の安心感を与える」としながらも、円安や株式運用益などを除いた本業は下振れたとの認識を示した。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の進均シニアアナリストも、1-3月期の営業損益は資産売却などの一時利益を除くと730億円の赤字とみられると分析。「見た目の数字でいったん株価が上方に反応の可能性はあるが、継続しない」との見方を示している。