☆アベノミクス相場に乗り損ねた方へ

kabukabumanさん
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(4月9日PM22:27に投稿した日記です)

 

「腐っても鯛」という諺がありますが、今日の東京市場はまさに「腐っても金融・不動産」でした。

確かに量的緩和の恩恵を最も受けるセクターだけに当然と言えば当然ですが

買われる株はとことん、しかもミソもクソも一緒という株式市場の非情な一面を見た様な気がします。

こうなると、この先一体何処まで買われるのか、或いは逆にどれだけ犠牲者が出るのか?

私の興味はその一点です。

 

ところでアベノミクス相場では、大儲けした人、漸く含み損が消えた人、上手く乗れなかった人など

かなり個人差があるのではないでしょうか。

そこで今日の講釈は株式投資でなかなか成果を得られない原因について書いてみます。

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『アベノミクス相場に乗り損ねた方へ』

 

以前投資とギャンブルの違いは目標管理の有無というお話をさせて頂きました。
目標管理をplan・do・checkに例えれば

株式投資のplanは期間目標(年間利益)と具体策(銘柄選択・買いor売り)
doは地合いやチャートの見極めと個別売買の実行

checkは市場動向や個別の株価動向の見極め、或いは対処(損切り・利確など)を指します。
しかし目標設定にもいろいろな考え方があり

その中には正しい目標と間違った目標があると思います。
つまり株式投資は資産運用なので、目標はあくまでも計数目標でなくてはなりません。
ですから期間目標は利益額か利益率の何れかしかありません。


例えば、株で旅行の費用を稼ぎたいという目標は資産運用とは無縁の間違った目標で
こういう考えで投資を続けていると、10日間の海外旅行が

せいぜい激安日帰りバスツアーに化けてしまうことでしょう。

何故ならこの様な考え方は投資(資産運用)ではなくギャンブルと同じだからです。
株式投資では個人の90%以上が損をすると言われますが

それは目標管理を無視してギャンブル投資に走る人が多いからでしょう。

目標管理の大切さを理解するには、デイトレーダーさんのケースが分かり易いかも知れません。
まずデイトレが可能な人は週or月単位の目標設定が可能です。
仮に毎月の目標をパフォーマンス10%として6年間達成し続けることが出来れば

100万円の資金を1億円にすることも可能です。
勿論単なる計算上のことですが、目標管理の具体例として敢えてご紹介します。

この場合、資金100万円で毎月10万円の利益を上げる目標なので

達成すれば1年で10万円×12ヶ月=120万円の利益です。
2年目は前年の利益を資金に組み入れ毎月220万円を運用し22万円の利益を目標にします。
この方法で運用を続けると計算上では5年目に5000万円を超え、6年10ヶ月で1億円を突破します。
無論6年で資産100倍という目標はあまりにも非現実的ですが

目標を具体化(細分化)することで、不可能と思える目標に一歩でも近づくことが出来る思います。


もし行き当たりばったりの投資(ギャンブル)を続けていると、6年間で100万円を1億円にするどころか
僅か数週間で無一文になってしまうでしょう。

<目標管理の手順>

期間目標の設定(計数目標)
兼業トレーダーは年間、専業トレーダーは月間が妥当だと思います。

そして年間計画は月別に、月間計画は一日と週単位に細分化しておくことが重要です。

 

この時目標は大き過ぎないことが大事です。

いきなり一年間で資産倍増などいう無謀な目標を掲げてしまうと
具体策が立てらない上に、個別の売買で損切りを躊躇ったり

欲張って利益確定のタイミングを逸するだけでなく

途中で投げ出してしまうことにもなり兼ねません。

私の場合は毎年利益率20%~30%に加えてマイナス厳禁という目標設定をしています。
資産運用という観点からはそれでも大きな目標ですが
個人的には妥当な水準だと考えています。但しこれは兼業トレーダーさんの場合です。

目標達成の具体策を立てる(銘柄選択、資金配分、投資期間、マイ・ルールの作成)
個別銘柄はその時々のテーマに沿って候補を選びます。

例えば今年なら金融・不動産といった具合ですが
ポイントいきなり銘柄を決めるのではなく、まずセクターを決め

その中から出遅れ銘柄を探すのがbetterだということです。(市場が既に動き出している場合)
無論成長性や投資家の人気度(日常的な需給)を加味することは言うまでもありません。
この時銘柄を先に決めてしまうと、銘柄分析に私情が入りやすくなり

ひいき目で判断をする恐れがあるので要注意です。

次に資金配分ですが

一つはトータル資金の何割まで投資するか、もう一つは分散投資を行う際の配分です。
ここで大切なことは資金の一部は有事に備えて常に残しておくことです
予備資金の比率は相場の環境によって異なりますが

常に50%を基準に考えておけば決めやすいと思います。

また、だらだら投資していても機会損失が発生するだけなので

予め銘柄ごとに投資期間を設定しておくのも一考です。
予め投資期間を決めることは塩漬けの予防にも繋がるので、特に損切りが苦手な人にはお勧めです。

成果の検証と目標の修正(専業トレーダーは毎日、兼業トレーダーは毎週or月1~2回)

ここではマイ・ルールを基準に検証を行います。
個別銘柄の場合は、損切りライン・利益確定ライン・トレンド・出来高の推移

セクターごとの需給の変化などを検証します。
次に目標全体の進捗状況ですが、遅れている場合は原因の究明と早急な対策が必要です。
例えば相場環境が悪化していないか?市場の話題に変化がないか?為替や債券市場はどうか?

商品相場はどうか?・・・・・など。

因みに資金管理は証券会社の資産状況表などを代用する方法もありますが

出来れば自分なりの資金管理表を作っておくとやる気に繋がると思います。

決算書の作成
一年間の締め括りとして決算書を作ります。
決算書と言ってもそんなに大袈裟なものではなく、年間収支とプロセスの検証をまとめるだけです。
個人投資家といえども、自ら資産を運用する以上経営者の発想が必要です。
つまり、どの様にして利益を出し続けるか、そして投資で得た利益をどう使うかということです。

株式投資は、儲けて何かを買おう、儲けて旅行しようなどという邪心を持って行うものではなく

あくまで成果の報酬として実現するものだという考え方が大切だと思います。
少なくとも含み益を当てにして

利益を確定する前に無駄遣いする様では投資家失格と言えるでしょう。

因みに、アベノミクス相場で利益を得られなかった方、儲かったけれどラッキーだと感じた方
或いは漸く含み損から解消されたという方には、目標管理の実践が必ず役立つと思います。

2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件

あお@やまとさんはじめまして、コメント有難うございます!

 

株式投資の基本はズバリ損をしないことです。

甘い考えで儲けようとすれば、ラッキーこそあれ必ず損をします。

なぜなら、お金はお金のあるところに集まるものだから。

 

株式投資は株価を動かせる者が常に勝者になるという

極めて不公平な世界ですから

個人がそこで生き残るのは並大抵のことではありません。

勿論動かす側はヘッジファンドや内外の機関投資家

それに仕手筋などですが

そんな連中を相手にしていると思えばこの世界の恐さが解かります。

 

因みに株式投資の目標管理とは計数目標と資金管理が骨子です。

例えば100万円の資金が半分になれば減少率は50%ですが

元に戻すためには残った50万円を倍にしなくてはなりません。

つまり必要なパフォーマンスは100%という訳です。

こう考えると、損をするのは簡単ですが取り戻すのが如何に困難かが

お解かり頂けると思います。

 

大切な資産を絶対減らさないことを大前提に

必ずご自身の投資ルールを作って下さい。 ご健闘を祈ります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめまして&こんばんは

 

心に染み入りました。

 

含み益、含み損に一喜一憂せず

 

「自分なりの基準を決めなきゃ」と

 

思いました。がんばります

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