BSで放送していた横浜VS巨人の試合は、乱打戦だった。
中継は負けている横浜1番石川が、
山口の投球に粘りに粘ってこれから投球15球目、という場面で途絶えた。
地上波のテレ朝ニュースに行くと、
ダルビッシュがパーフェクト試合まであと一人という場面だった。
最後になって、股間を抜けるセンター前ヒットを打たれて交代になっていた。
「ロング・グッドバイ」を読み終えてしまって、
大沢在昌の書いた「毒猿」という新宿鮫の第2作に移行した。
またまたオモロクって、一気にページが進んだ。
昼間のニュースでは、
村上春樹の新刊が予約好調につき初版45万部に急遽、増版となったという。
この45万部という数字は、
出版不調の続く今日では悪くない、いやイイ数字だという。
けれど、オイラは内心ホッとするのと同時に、この数字は少ないとも思った。
小さな出版社や、仲卸の倒産が続いているという。
野坂昭如の新著にあったように、
日本語がこのまま廃れていってしまうような気がしてきた。
英語で書かれていれば、
ちょっと話題になっただけで、一気に1億部近い増刷になってしまう。
引き寄せ系のテーマ本の帯に、そういう数字がセンセーショナルに記載されていた。
オモロクない話だ。
1億部といえば、
あの浅見光彦という探偵シリーズを書いた内田康夫が、
やっとこさ叩き出した数字。
サミシイ話だ。
電子出版でも何でも、使えるものは使っていって、
横浜の1番石川のように粘っていくしか、
出版業界に未来はなさそうだ。
これはミュージシャンにもいえる話だ。
アニメの世界だって日本での先行きは暗い。
だから、使えるものは、何だって使うべきなんだよ。
桑田佳祐が小説へ向けた目は、確かだと思うね。
電子書籍にアタリをつけている、明らかに。
奴の嗅覚は、鋭い。。