「ロング・グッドバイ」にギムレットというカクテルが
しきりに出てくるので、気になって仕方がなかった。
オイラは酔っ払いだが、カクテルには疎い。
スペイン酒場のママが少々カクテルを出しているので、
注文してみたが知らないという。
料理の腕は一流で、若い頃は講師をしていてTVの出演依頼もあったという。
このママも飲んべなのに・・・、ちょっぴり残念だった。
それならばと日を変えて、スナック「カスタム」へ赴いた。
そこはカクテルの得意な店だ。
「なんだい、ギムレットか」
いとも簡単に、テーブルの上には黄緑色の美しいカクテルが。
想っていたよりも、かなり甘い。
テリー・レノックスは甘党だったのか?
「昔は流行ったけど、最近では珍しいね。どういう風の吹き回し?」
「件の小説のアイテムなんだ。イギリスのカクテルだって聞いてる」
「実はね、ジンとライムジュースをよくシェイクしたのがギムレット。
同じレシピでシェイクしないと、こうなるんだ」
同じ黄緑色のカクテルが、今度はロックで出てきた。
ギムレットは白濁していたが、こっちは透明。
驚いたことに、これはほとんど甘くない!
「それが、ジンライム。日本酒の〆に飲む人が多いんだ。さっぱりするから。
因みにね、炭酸で割ればジンリキーになるのさ」
ところでギムレット、本当にこんなに甘いのだろうか?
ネットで検索すると、実は店によって違いが大きいという意見もあった。
件の小説とギムレットの話は、次のサイトがお薦めだ。
http://park22.wakwak.com/~phil/gimlet.html
「本当のギムレットを求めて」
PS:本場イタリアのバーテンダーは、カクテルを作るときにシリンダを使わないという。
瓶の口から流れ出る液体の流量とスピードから判断して、
5mlなら5ml、ぴたりとそろえてしまうんだ。
いつだったか、徳光さんの番組で。
オイラが仕事中に、ジゴシンシロップを同じように量ったら死人が出るけどな。。