大手自動車8社が発表した2013年3月期業績予想が出そろい、昨年11月以降の円高是正による営業増益効果は、合計で約2500億円となるそうです。
円高は、企業経営の重荷であるいわゆる「六重苦」の中でも影響が大きかったため、その是正は各社の利益を押し上げる効果があり、8社中5社が2013年3月期の営業利益予想を上方修正したそうです。
トヨタ自動車の営業利益の上方修正額は8社中、最高の1000億円で、米国での大型リコールに絡む訴訟の和解費などの営業減益要因もあったようですが、円高是正による1400億円の押し上げ効果や原価改善が効いたようです。
主要市場の北米での需要を現地生産と完成車輸出でまかなう富士重工業も、円安の恩恵が大きく、営業利益予想を250億円上方修正したそうです。
国内生産比率が約8割に達するマツダも営業利益予想を200億円上方修正しており、3月末まで足元の為替レートであれば、計算上営業利益に約100億円の上振れ影響があるようです。
一方、ホンダは円高是正で400億円の押し上げ効果があったものの、欧州や中国での販売不振が響き、営業利益見通しは据え置き、最終(当期)利益見通しは逆に50億円下方修正したそうです。
日産自動車は想定為替レートを見直さず、円高是正による増益効果も明らかにしなかったそうです。
その一方で、新車販売全体の4分の1を占める中国での不振に伴う営業利益の下押し効果は、中間決算時に発表した600億円より広がるとしており、円高是正効果は一部打ち消されるようです。
こちらもアベノミクス効果でしょうか。
期待はずれにならないといいですね。
7203:4,895円、 7270:1,329円、 7261:306円、
7267:3,530円、 7201:987円