「あなたの文章って、北方健三みたいだわ」
少なくとも、もう4~5年は経っているかと思うが、
マエストロ・ボナセーラで掲示板を独占していた時、
そうコメントで言われたことがあるのだった。
驚いたし、少々鼓動が高鳴ってしまうオイラがそこにはいた。
でも、北方健三の作品を一度だって読んだことがないんだ。
ひょっとしたらこの女性、
村上春樹が化けて書いていたのだろうか?
またぞろオイラの妄想に、拍車がかかる。
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いまの新人賞レベルの文体はひどいよ。
文体がない。文体として形成されるまで文章を書き込んでない。
そこだね問題は。
どんな変な文体でも、実は説得力を持ってるんだ。
いわゆる読者に対する伝達力が出てくる。
ところが今新人賞に応募してくる人たちっていうのは、
二本目、三本目の作品なんだ。
それって何なんだ? そんなのは書いたうちに入らん(笑)
ニ十本、三十本書いて、ああ、やっと書き始めたとなる。
二百本、三百本書いて、ああ、やっとそこそこ書けるようになったんだと。
そんな世界だと思うよ。
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★「ミステリーの書き方」
幻冬舎 1,800円+税 2012.10.25.第七刷 P.199~200より
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新人賞に応募してくる作家志望のほとんどに言えることだが、
文体にキレがないよね。説明が多い。
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削りに削って文章を絞り込み、
本当に濃密に書かなきゃいけないところを
思い切り濃密に書けばメリハリが出てくる。
とにかく、”トル・トル・トル”っていっぱい指定したけれど、
このトル作業っていうのがいちばん大切なんだよ。
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同 P.209より抜粋
全体的に、内容が仄かにハードボイルドなのであった。
この章「文体について」を語ったのは、北方健三氏。
オイラはブログしか書いたことがないから、
長いと悪いなと思って、単に短く書いてただけなんだけどw
ダメ元で新人賞狙うなら、私小説・純文学だろうと思ってた。
でもそれを三百本も書くのは、ちょいとシンドイのだけれども。
ネタがなくなっちゃうってば。。
ストレートなネタと捻ったネタとは違うけど、
オイラのネタ、いくつか誰かさんに捻って使われちゃったしさ、
どーしよっかな(静笑)